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フェラーリF1代表、FIAの技術指令書がパワーユニットのパフォーマンスに影響していると明かす
2020年7月21日
フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、今年はFIAからフェラーリ製パワーユニット(PU)のパフォーマンスに関して連続して発行された技術指令書による影響があるものの、新ルールには“適応”せざるを得ないと認めている。
昨シーズンのサマーブレイクの後にフェラーリのパワーユニットの合法性について疑惑が浮上した際、FIAは数通の技術指令書を発行した。この指令書を出した後、FIAはフェラーリのパワーユニットの詳細な調査を行い、その結果を元に今年の初めに二者間で極秘の和解合意に至った。
最終的にフェラーリのエンジン出力は、第3戦ハンガリーGPでビノットが暗に示したように明らかに低下した。
「レギュレーションは非常に難解で複雑だと思う」とビノットは語った。
「レギュレーションには、今も明確化が必要かもしれない部分があると考えている。これは過去に常に存在した進行中のプロセスであり、今後も存在していくだろう」
「昨年から多くのFIAの技術指令書が発行されており、最終的にはレギュレーションの一部を明確化することになる。こうした技術指令書に我々は適応しなければならなかったのだ」
「これはフェラーリだけの問題ではない。今シーズンのパワー出力に目を向けると、他のマニュラクチャラーのほとんどが適応しなければならなかったと思う」
「確かにフェラーリとしても適応しなければならなかった。その単なる結果として我々は持っていたパフォーマンスを少々失うことになったのだ」
「今ではレギュレーションの一部に対する状況はさらに明確になってきており、今後も必要であれば引き続き明確化が行われることを期待している
またビノットは、今年の春にフェラーリのエンジン部門を含むファクトリーの閉鎖を命じられたことが、今シーズンのエンジン開発力を制限することになったと話した。
「エンジンもしくはパワーユニット開発の継続は、こうしたエンジンの開発を始めた2012年ごろから止めたことがなかった」
「パワーユニットを開発して随分長い年月が経った。今シーズンも我々は開発を行っているが、今シーズン中はパフォーマンスを出すことができないかもしれない。なぜならシーズン開幕前の長いシャットダウン期間を、初めてすべてのパワーユニットマニュファクチャラーが経験したからだ」
「来シーズンの開幕までに、できる限り開発を進めることになるだろう。それがまず重要なことだ」
「また他の点では私が先ほど言ったように、レギュレーションに明確化が必要な領域がまだある。レギュレーションについて、今後少なくとも我々全員が同じ理解を得られるように十分な明確化が行われることを期待している」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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