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カメラマンは時として歴史的瞬間と出会い記録する/澤田賢志カメラマンのF1スペインGP回顧録
2020年5月13日
新型コロナウイルスの影響で現在F1グランプリは休止状態。先日、F1は7月のオーストリアGPを開催する方向性を打ち出したが、まだまだファンにとって“F1ロス”は当面続く状況だ。
そこで『F1速報』は、2020年シーズンが開催されるまで、当初予定されていたグランプリ開催翌週の木曜日に、『F1速報CLASSICS』として過去の名勝負を振り返る特集を構成して5月14日(木)より復活する。今回はその『F1速報CLASSICSスペインGP号』から連載を復活させた、ご存知“けんさわ”こと澤田賢志カメラマンのスペインGP回顧録を抜粋してお届けしよう。
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どーもー! けんさわでっす。なんと! みなさんのおかげでけんさわコラムが連載化っつーことで、うれしいプレッシャーでやんすが、張り切ってやりますねーw
スペインGPを思い出すと、フェルナンド・アロンソ前とアロンソ後で大きく変化した開催地です。アロンソ前は、オートバイのGP人気が高い国で、F1で観客が異常に混み合うということもそんなに多くなかったんですが、アロンソがルノーF1に乗るようになって以降はめちゃめちゃな人気で大変な賑わいとなったのを思い出します。
特に初優勝した2006年は、近隣の街に宿泊して快適通勤していたF速軍団にも驚きの大渋滞で、ビビりましたよ。客席はアロンソ&カタロニアの水色で埋まり、今のオレンジ応援席がすべての客席で行われいるようなもので壮観でした。
レースの方では、1994年のアイルトン・セナの事故後の安全対策で緊急に設置したタイヤシケインは忘れられないです。まるでカート場に作るような衝立状のタイヤシケインは、もしブレーキングに失敗したらタイヤ直撃で、後に危険過ぎるとして撤去されましたけど、あまりに珍しいので西山御大と見に行きましたよ。
みんなが普通にブレーキングしてスローインファーストアウトしていくなか、当時新進気鋭のシューミー(ミハエル・シューマッハー)がただひとり最初から直線的に抜けて行くのを見て御大が「ば、か、だ」と呟いたの、忘れられません。
あとねー。1997年最終戦へレスですね。パシフィックGPの代替レースとして組まれたヘレスでの決勝終盤。
撮影しながら、放送聞いたりモニター見たりして常にトップグループの順位と引き離してるのか追いついてるのかチェックしていてるんですけど、ジャック(ビルヌーブ)が猛追し追いつくのを感じて表彰式撮影を捨てる覚悟で張っていたんすよ。相手はチャンピオン争いしてたシューマッハー。
ヘレスで抜くならここってヘアピンに居残っていたカメラマンは数人。狙ってい過ぎてびびって撮りました。後に審議されレース除外処分を受けた衝撃のジャックへの幅寄せブチ当て事件で、当時のシューマッハーのダーティーイメージを決定づけた瞬間でした。
カメラマンは時として歴史的出来事の瞬間と出会い、記録します。事故のあと、コースサイドでレース車両を睨みつけるシューマッハーが、あのとき何を感じていたかは誰にも分かりません。後に圧倒的な存在になっていくきっかけの瞬間だったかもしれないな。
※本誌掲載分とは若干内容を変更しています。また文中、故西山平夫氏の呼称を西山御大とさせていただきました。ご了承下さい。
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久々のけんさわコラム、いかがだっただろうか。F1速報CLASSICSの巻頭企画では、まだアイルトン・セナがホンダエンジンを搭載していなかったころ、1986年スペインGPでウイリアムズ・ホンダのナイジェル・マンセルと0.014秒差フィニッシュの接戦を演じたレースを再検証。
また、ミハエル・シューマッハーがフェラーリ移籍後初優勝を遂げた1996年大雨の一戦、パストール・マルドナドのウイリアムズが奇跡の優勝を遂げたものの、その後ガレージ火災に見舞われた2012年、マックス・フェルスタッペンがレッドブルに抜擢された初のレースで優勝を遂げた2016年をピックアップしてスペインGP回顧を行った。
他にも本誌執筆陣による、それぞれのスペインGPの思い出や考察、歴代全リザルトを掲載するなど充実した内容でお送りする『F1速報CLASSICS スペインGP号』は、5月14日(木)より全国の書店やインターネットを通じて発売。また5月28日(木)にはCLASSICS モナコGP号、6月18日(木)にはCLASSICS カナダGP号を刊行予定だ。内容の詳細については三栄ホームページ(https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=11400)まで。
(Kenji Sawada)
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1位 | ランド・ノリス | 44 |
2位 | マックス・フェルスタッペン | 36 |
3位 | ジョージ・ラッセル | 35 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 34 |
5位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 22 |
6位 | アレクサンダー・アルボン | 16 |
7位 | エステバン・オコン | 10 |
8位 | ランス・ストロール | 10 |
9位 | ルイス・ハミルトン | 9 |
10位 | シャルル・ルクレール | 8 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 78 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 57 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 36 |
4位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
5位 | スクーデリア・フェラーリHP | 17 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 14 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 10 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |
9位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 3 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 0 |

