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イギリス拠点のF1チームによる医療機器支援『プロジェクト・ピットレーン』、注文が2万台に達する

2020年4月15日

 イギリスに拠点を置く7つのF1チームは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に必要な人工呼吸器と呼吸補助具をNHS(国民保険サービス)病院に届ける支援を行っている。この取り組みは『プロジェクト・ピットレーン』と呼ばれ、医療機器の注文が2万台に達したという。


 この協業は、先月新型コロナウイルス感染症治療のための人工呼吸器や呼吸補助具の国内での製造支援を求めるイギリス政府からの強い要請により開始された。


 チームのエンジニア部門は24時間態勢で専用の医療機器向け部品の設計と製造を行っており、現在注文が入り始めている。


 メルセデスは、ブリックスワースのハイパフォーマンス・パワートレインズ部門において呼吸補助装置の開発製造を行っており、現在1万台の装置の注文をイギリス政府から受けている。この1万台の装置に加えて、ともに製造された1万台の人工呼吸器が、全国のNHS病院に供給される。


 一方レッドブルとルノーがエンジニアリング面で主導し、『BlueSky』として知られていた3番目のプロジェクトについては、残念ながら新型コロナウイルス感染症の患者が必要とする呼吸器としては機能が不十分であることが判明したため、中止となった。だが『BlueSky』の機器は処分されるわけではなく、今後特定の医療現場で使用される可能性がある。


 F1のスポークスマンは、レッドブルとルノーのプロジェクトへの貢献とエンジニアリング技術を称賛した。


「『BlueSky』を主導したF1チームプロジェクトは、アストンマーティン・レッドブルおよびルノー・DPワールド・F1チームによるものだが、プロジェクトを通して素晴らしい貢献と技術を見せた」


「彼らがNHSの開発関係者とともに行った新しい機器の開発への取り組みは誇るべきものであり、『プロジェクト・ピットレーン』に対し引き続き重要な貢献を提供するだろう」


「7チームは継続して残り2つのプロジェクト作業への協業に集中する一方で、さらなる援助の要求に対応できるように待機する」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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