元F1王者ロズベルグ、ハミルトン攻略法をボッタスに伝授
2020年3月7日
2016年F1世界チャンピオンのニコ・ロズベルグは、バルテリ・ボッタスが世界タイトルを獲得するためには、チームメイトのルイス・ハミルトンのなかで「しつこいドライバー」という存在感を築き、不安をかきたてることが必要だと語った。
ロズベルグは、現在までハミルトンのタイトル獲得を阻止した唯一のチームメイトだ。ロズベルグによれば、6度の世界チャンピオンよりも心理的に優位に立つためには、彼の心にプレッシャーと不安を与える以外に方法はないという。
2019年シーズン、ボッタスは開幕戦のオーストラリアGPで渾身の走りを見せ、正攻法でハミルトンに勝利した。ふたりは序盤の4戦を2勝ずつ分け合ったものの、続く4戦はハミルトンが連続優勝し、世界タイトル獲得に向けて容赦ない歩みを進めていった。
ボッタスはハミルトンをしつこく追い回し、最初から最後まで、一挙手一投足に目を配っていく必要があるとロズベルグは語る。
「バルテリは、強力な対抗者として安定的なパフォーマンスを発揮し続ける必要がある。ルイスがその存在を常に感じるほどに、しつこく追い回さなければならない」と、ロズベルグは『Auto-Hebdo』に語った。
しかし、F1のスーパースターを追い詰めるにはプレッシャーだけでは不十分かもしれない。ロズベルグは、簡単なことではないものの、ボッタスがハミルトンの心に「不安の種をまく」必要があるとも述べた。
「ハミルトンが記者会見中にスナップチャットをし始めたことがあった。その後、彼の防御が崩れていったのを覚えている。翌日の彼のパフォーマンスはひどかった」とロズベルグは話す。
「何が影響するか分からない。ささいなことに見えても、それによって動揺することがあるんだ」
「ルイスについていえば、正面から攻撃すればするほど、挑めば挑むほど、強くなってしまうタイプだと知るべきだ」
「それよりは、彼の気持ちに入り込む必要があると思う。簡単なことではないけれど、彼の心に不安の種をまくべきだ」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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