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F1、ファンのニーズを知るため、レース中の生体反応測定で興奮度合いを調査
2020年1月14日
F1は、ショー的な面での改善を進めようとしているなかで、決勝中のファンの感情をより深く分析する取り組みを行っていることを明らかにした。
F1のチーフテクニカルオフィサーであるパット・シモンズによると、2019年、決勝中に何人かのファンをスクリーンの前に座らせ、彼らの感情をモニターし、彼らがどのような瞬間にどれぐらい興奮したかを調査したという。こういったリサーチにより、規則や手順の変更に関する選択肢を知ることができるということだ。
「このスポーツのために何をすべきなのか、どうすればいいレースが生み出されるのかを、我々は集中的に考えている」とシモンズは、オートスポーツ・インターナショナルショーにおいて語った。
「我々がどれだけ多くの分析を行っているのかを知れば、皆さんは驚くはずだ」
「たとえば、レースを見ている人々に装置をつけてガルバニック皮膚反応をチェックし、レース観戦中の彼らの感情を調べた」
「その実験から、何が重要なのかを理解しつつある。ガルバニック皮膚反応は、感情の強さを表す発汗状態の変化を知るもので、それをチェックすることで人がどのような瞬間にどれだけ興奮しているのかを適切に判断する」
「さまざまな分野におけるリサーチに目を向けることで、よい良いレースを作るのに何が必要なのかが見えてくる」
「良いレースになる可能性を高めることを目指して、技術規則だけでなく、競技規則の策定を進めることができる。2019年のドイツGPのような(波乱の)レースを21回実現することはできないだろう。だが、21戦中15回非常に良いレースを行い、残りの6戦を極めて良いレースにすることを保証することは可能だ」
シモンズは、調査により、レース序盤よりも終盤を盛り上げることが重要であることは明らかであると述べている。
「『ピークエンドの法則』というものがあり、レースの終盤が盛り上がれば、人々はそれを良いレースと判断する。レース中盤がよくても、終盤に意外なことが起こらなければ、あまり高く評価されない」
「そのことははっきり分かっているので、(ピレリのカーレーシング責任者である)マリオ(・イゾラ)と協力し合い、ピークエンド効果を生み出す盛り上がりを提供してくれるタイヤをどのようにしてデザインすればいいか、検討しているところだ」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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