フランスGPは土曜の最終予選が行われ、ウイリアムズのラルフ・シューマッハーがポールポジションを獲得した。2番手にはチームメイトのファン−パブロ・モントーヤが続き、ウイリアムズBMWがフロントロウを独占。速さを見せつける形となった。
午後の2回目予選は晴れ。気温22度・路面温度30度のコンディションで始まった。
昨日2位のタイムを出しながら車重違反によってノータイムとなったトップランナーのジャスティン・ウイルソンは、1時半から15分間のウォームアップでコース脇にストップ。スペアカーでアタックし、リヤから間歇的に白煙を薄く引きながら1分19秒619。続く2番手ジェンソン・バトンはウィルソンのタイムを2.5秒も短縮する。3番手、フェルナンド・アロンソはバトンのタイムを1秒弱縮めるが、4番手ラルフ・シューマッハーがそれをさらに1秒短縮して1分15秒019を記録。5番手キミ・ライコネンはそのラルフのタイムに0.5秒足りず2位。
6番手、ヤルノ・トゥルーリはアロンソより速く3位。7番手ファン−パブロ・モントーヤはセクター2で最速ながら、ラルフに0.117秒差の2位。これでウイリアムズがワン・ツーとなる。8番手のデイビッド・クルサードはライコネンに続く4位で、この段階でウイリアムズ、マクラーレン、ルノーが2台ずつきれいに並んだ。9番手ジャンカルロ・フィジケラは首位ラルフの3.4秒落ち。
さて、そして注目の10番手ミハエル・シューマッハーだが、ラルフの0.461秒落ちの3位どまりとなった。
11番手ルーベンス・バリチェロの番になると、路面温度が37度まで上昇。それもあってか、ミスはなかったのに1.1秒落ちのなんと8位。12番手、トヨタのクリスチアーノ・ダ・マッタはバリチェロに次ぐ9位。13番手ハインツ−ハラルド・フレンツェンは11位。14番手マーク・ウエーバーは1・2秒弱遅くバリチェロの後方9位。15番手ジャック・ビルヌーブはバトンより速かったものの10位。
16番手アントニオ・ピッツォニアの頃になると再び陽が陰って路面温度29度に。ピッツォニアはチームメイトのウエーバーに次ぐ10位に入った。17番手、トヨタのオリビエ・パニスはジャガー勢の間に割って入って10位。18番手ニック・ハイドフェルドは15位。19番手ラルフ・ファーマンはアデレイド・ヘアピンでタイヤをロックさせ18位。フィジケラに次ぐポジション。そしてしんがり、昨日のポールシッターだったヨス・フェルスタッペンは定位置の19位。
ラルフのポールポジションは今季3回目、通算4回目。ウイリアムズ・BMWの予選ワン・ツーはカナダに次いで今季2回目。フェラーリの2台を除けば上位11位までをミシュラン勢が占め、これは午前中とほぼ変わらぬ傾向である。