2003年F1世界選手権第10戦フランスGPの予選第1日目が、7月4日(金)フランスのマニクール・サーキットで行われた。
予選第1日目に先立って午前11時から行われたプラクティスは、中盤雨に見舞われる不安定な天候の中、O.パニスが1分28秒773で8番手、C.ダ・マッタも1分30秒791で16番手に付け、午後の予選第1日目へと臨んだ。
午後2時から行われた予選第1日目は、プラクティス後に再び降り出した雨によって、ウェットコンディションのもと、現在のポイント獲得順にタイムアタックが開始された。しかし、上位陣が走り終える頃に雨はやみ、走行を重ねるうちに徐々にコースはドライコンディションへ。そのため、タイムアタック順が遅いほど有利なコンディションの予選となった。この難しい予選コンディションの中で、13番目に出走したC.ダ・マッタは1分26秒975で9番手、16番目に出走したO.パニスは1分24秒175で4番手につけ、明日の予選第2日目へと臨むこととなった。トップタイムと2番手は、最後に出走したミナルディ・チームのJ.フェルスタッペンとJ.ウィルソンが占めたが、予選後の車検でJ.ウィルソンは最低重量規則違反でタイムを抹消された。
オリビエ・パニス: #20 シャシー:TF103/05
予選1回目:4番手 1分24秒175(ポールと3.358秒差) 出走順:16番目
「タイムアタックの内容には満足している。私にとって、地元のファンの前で好結果を残せたことは、特別な意味を持つ。刻々と路面コンディションが変わっていたので、インターミディエイト・タイヤを選んだが、第1コーナーに差し掛かったところで、ドライ・タイヤを装着すべきだったと悟った。我々の予想以上にコンディションが回復していたので、タイヤ選択が難しかった。しかし、チームは、とても良い仕事を成し遂げてくれ、明日の予選第2日目に向け、成果を収めることが出来た」
クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 シャシー:TF103/07
予選1回目:9番手 1分26秒975(ポールと6.158秒差) 出走順:13番目
「路面コンディションが目まぐるしく変わる、難しい予選だった。しかし、タイムアタックの内容は悪くなかった。限られた時間でコースを学習した限りでは、クルマの性能を最大限に発揮出来たと思う。予選でインターミディエイト・タイヤを装着したことは、正しい選択だったと思うが、私の予想以上に
コースが乾いていた。今日の予選第1日目の結果には満足している。明日、路面が乾いた状態でどうなるか、とても楽しみだ」