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元フォース・インディアF1代表のビジェイ・マリヤ、母国インドへの送還が瀬戸際に

2019年12月17日

 フォース・インディアF1チーム(現レーシングポイント)の元オーナー、ビジェイ・マリヤは、財政と法的な問題をいまだに抱えている。


 以前は億万長者の豪商だったマリヤだが、長年住んできたイギリスに現在もとどまり、金融詐欺容疑での裁判のため母国インドから出されている身柄引き渡し要請を阻止すべく争っている。イギリスの裁判所は、送還を拒むマリヤが行った上告が続く間、2020年2月までの国内滞在を認めた。マリヤはイギリス国内に2邸の屋敷と3艇のヨットを含む数多くの資産を保有している。


 『MSN』の報道によれば、マリヤは経営不振で2012年に全便運航停止に追い込まれたキングフィッシャー航空を保有していたが、910億ルピー(約13億ドル、約1424億円)を上回る債務の履行を故意に怠ったとして17の銀行から告訴され、2017年4月にロンドンで逮捕された。


 現在インドの国営銀行12行がロンドンの裁判所に対し、152億ドル(約1665億円)の未返済の借金に関連してマリヤへの破産手続きを開始するよう申し立てている。銀行団は、マリヤが借金返済に向けた努力をまったく行ってこなかったと主張した。


 マリヤは2007年10月にスパイカーF1チームの株式の過半数を取得して名称をフォース・インディアに変更したものの、その後チームは厳しい財政的苦境が続き、2018年7月にロンドンの高等法院の管理下に置かれた。 チームの資産は、当時ウイリアムズF1のドライバーだったランス・ストロールの父親で実業家のローレンス・ストロールが率いた投資家の事業連合体、レーシング・ポイントUK社によって買い取られた。


 現在のレーシング・ポイントは健全な財政運営を続けているが、マリヤの財政事情は同じく健全とは言えないようだ。



(grand prix)


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