ニュルブルクリンクで鮮やかな１−２フィニッシュを飾り、ＢＭＷとのパートナーシップをさらに５年間延長することを発表したウィリアムズＦ１チームは、休む間もなく、連戦となるフランスＧＰに臨む。
ウイリアムズは、１９９１年にマニ−クールがＦ１カレンダーに加わってからの１２年間で、４回の優勝と７回のポールポジションを獲得している。２年前に、ラルフ・シューマッハーが予選のラップレコードを記録しており、去年は、チームメイトのファン−パブロ・モントーヤがポールポジションを獲っている。
田園地帯に位置するこのサーキットは、昨年のグランプリ以降にコースの改修を受けており、最終コーナーとピットレーン入口が変更されている。それ以外の点では、このコースがとてもスムーズな路面を持つことに変わりはない。グランド・カーブはかなりの高速コーナーであり、いくつかブラインドコーナーもある。
ヨーロッパＧＰで１５カ月ぶりの勝利を飾ったラルフ・シューマッハーは、絶好調のままフランスでのレースに臨む。
「ニュルブルクリンクで優勝したことで、さらに自信を持ってマニ−クールに向かうことができるよ」と、ラルフは語る。
「ここ何戦かで、僕らはフェラーリやマクラーレンと戦えることを証明してきたし、ニュルブルクリンクのようなコースで活躍できるのなら、ほかのどこでだってうまくやれるはずだ。僕らはもちろん大いに期待しているけど、現在の競争力を維持するためには、まだなすべき仕事があることは承知しているよ」
ラルフはフランスで２戦連続の勝利を狙っているが、ここがお気に入りの開催地ではないことも認めている。
「マニ−クール・サーキットは僕らのマシンに合うはずだけど、あそこは行くのが楽しみなコースじゃないよ。何もない田舎のど真ん中だからね！ だけど施設はとても近代的だし、コースレイアウトはいつもいいレースを演出してくれる。少なくとも、僕にはいい思い出があるんだ。２００１年にＦ１での初ポールを獲ったんだよ。ニュルブルクリンクでの勝利は素晴らしいバースデープレゼントになったけど、フランスでもまた勝つのにやぶさかではないよ！」
チームメイトのファン−パブロ・モントーヤは、マニ−クールで、Ｆ１での優勝こそないものの、よい活躍を見せてきたことを自覚しており、この週末を楽しみにしている。
「フランスＧＰも、また僕らにとっていいレースになるんじゃないかと思う。僕らのマシンはいつも、マニ−クールではかなりコンペティティブだからね。去年、僕はポールを獲ったし、とにかく、あそこではいつもかなり速いんだ。最近、僕らのパフォーマンスはいいし、グローブとミュンヘンでたゆまぬ努力が続けられているから、僕らはまたポイントのトップでフィニッシュできるはずだよ」とモントーヤは語った。
今回も、ドイツとはまた違った形で、天候がレースを左右する可能性がある、とモントーヤは指摘する。
「過去２年間、（マニ−クールは）本当に暑かったから、僕らのミシュランタイヤによく合うだろう」と、彼は語った。
モントーヤはまた、チームメイトが毎年２回のホームレースを持っていることから、自分にも２つめのホームレースがあってもいいはずだと考えている。
「僕はモナコに住んでいるから、フランスＧＰは僕にとってホームレースみたいなものだと言っていいだろう。うまくやって、ファンのみんなにいいレースを見せられることを期待しているよ」
フランスＧＰプレビュー：ＢＭＷウイリアムズ
