マクラーレンのボス、ロン・デニスが、チームの革新的なニューマシン、ＭＰ４−１８は２００４年まで実戦デビューをしない可能性があることを初めて示唆した。
　デニスはＢＢＣオンラインに対してこう語っている。「来年勝てるニューマシンが必要なのは確かだ。問題なのは、今年勝つためにニューマシンを投入する必要があるかどうかだ」「今は幸い、非常にコンペティティブなマシン（ＭＰ４−１７Ｄ）を手にしている。ＭＰ４−１８のどの点が性能アップしているか、どういった面で信頼性アップすべきかは分かっている。パフォーマンス上の弱点も強みも把握しているのだ」「どうすべきかを細心の注意を払って決めるつもりだ。次の照準はシルバーストンだが、メディアを除いてまったくプレッシャーはかかっていないよ」「レース投入に関し慎重な決断をするという点ではプレッシャーはある」
　しかし夏のテスト禁止期間も近づいており、ＭＰ４−１８のテストを重ねたいマクラーレンにとっては、いい状況とはいえない。デニスはこう語る。「（テスト禁止は）規則で義務づけられているわけではない。自主的な規範なのだ。とはいえ、これを破るつもりはないがね」「我々のチームは、シーズン半ばに休暇をとり、テストチームのメカニックやレース関係者をリラックスさせることに、強く賛同してきた。しかしもともとは３週間の休みのはずが、今では７週間にもおよんだりするようになってしまった」
　７月２０日のイギリスＧＰ後から８月２４日のハンガリーＧＰまでが、テスト禁止期間となっている。つまり、９月１４日のイタリアＧＰの前には３週間しかテストができないことになる。ＭＰ４−１８は、もし今年デビューするならばだが、このイタリアＧＰで姿を現す可能性が高いと思われる。

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