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F1マイアミGP開催に向け議論再開へ。レース禁止法案への拒否権行使を郡政委員会が支持

2019年11月20日

 F1マイアミGPの開催について、マイアミ-デイド群政委員会は、マイアミガーデンズ市街地でのレース禁止法案に対抗して郡長が表明していた拒否権の行使を支持すると決定した。これにより、消えかけていた開催計画は息を吹き返すことになった。


 投票の結果7対5で拒否権の行使への支持が決まったことにより、少なくとも当面の間は、マイアミGPプロジェクトに反対するマイアミガーデンズの住民やその代表と、主催者であるNFLマイアミ・ドルフィンズのオーナー、スティーブン・ロスとの間で続いてきた激しい討論がいったん沈静化することになる。


 計画中のマイアミGPでは、ドルフィンズのホームスタジアムであるハードロック・スタジアムの近隣地域がコースに設定されており、マイアミガーデンズ市の一部公道も使用される予定だ。


 カルロス・ヒメネス郡長は公式ツイッター上で、自身の拒否権行使が承認されたことにより、対立する両陣営の隔たりを解消するための時間が確保できたと語った。


「マイアミ・ドルフィンズ、マイアミガーデンズの地域社会、そしてレースファンが互いに少しずつ歩み寄り、全員の利害が一致するようなF1招致策を導き出すためには、より長い時間が必要だ」


「だからこそ、マイアミ-デイド郡政委員会が私の拒否権行使を承認したことを喜ばしく思う。これで解決に向けた作業を進められる」


「F1は巨大な国際イベントで、いわばスーパーボウルのようなものだ。開催されればマイアミ-デイド郡が世界の舞台に上がることができる」


「我々は計画を即座に破棄するのではなく、提起された問題点を精査し、正しい情報を集めるといった作業を続けていくべきだ」


「明確にしておきたいのは、仮に今日私の拒否権が無効になっていたら、マイアミガーデンズに計画された市街地レース禁止決議が通ってしまうところだったということだ。私は、F1をマイアミ-デイド郡に招致するための方策づくりに参加するすべての当事者を支持する」


「仮にF1を誘致できたとしても、2021年より前には開催されない。私の拒否権が承認されたことで、3から6カ月程度の時間的猶予ができた。関係者たちは、レースファンはもとよりマイアミガーデンズ、スティーブン・ロス、そしてマイアミ・ドルフィンズのための解決策を見出すため、作業を継続できることになる」


「私はこれまでF1に関してマイアミガーデンズ住民との会合を3回行った。また、ジョーダン郡政委員やマイアミ・ドルフィンズ、F1幹部とも会った。どれも実り多いものだった」


「ドルフィンズ側は、地域社会から出されている懸念への対応策と、潜在的な負担の軽減方法について、2週間以内に回答すると同意した」


 またマイアミ・ドルフィンズの本拠地であるハードロック・スタジアムの副会長兼CEOを務めるトム・ガーフィンケルは、マイアミガーデンズ住民の懸念に対処すると約束した。


「マイアミ・ドルフィンズと我々は、郡政委員会が郡長の拒否権行使を承認したことに勇気づけられた」とガーフィンケルは述べた。


「マイアミ・ドルフィンズがハードロック・スタジアムで行われるすべてのイベントでそうしてきたように、あるいはレースを主催するすべての都市で行われてきたように、我々はF1マイアミGPがマイアミガーデンズ市住民を含むマイアミ-デイド郡全体にとって大きな成功となるよう、今後も郡長および地域社会と協働していく」


「コミュニティの懸念に対して意義のあるやり方で取り組み、地域住民の負担や混乱を軽減し、全員が満足できるようなイベントを作り出せるよう、懸命に努力していく」



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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