F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル・ホンダ密着:対メルセデスに完勝。ホンダF1として91年鈴鹿以来の1-2フィニッシュ/ブラジルGP決勝

2019年11月18日

 レッドブル・ホンダが今シーズン3勝目を挙げた。しかし、レース直後のレッドブルのガレージは、すべてのスタッフが笑顔というわけではなく、少し複雑な感情が入り混じっていた。それは残り2周という段階で、レッドブル・ホンダが1-2体制を築いていたからだ。


 レースはポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペンが力強い走りで、レースをリードしていった。


 コース上で抜けないことを悟ったメルセデス陣営は、20周目にルイス・ハミルトンをピットインさせ、アンダーカットを仕掛ける。するとレッドブル・ホンダもこれにすかさず反応。翌周フェルスタッペンがピットインし、メルセデスより速い1.9秒の静止時間でフェルスタッペンを送り出す。


 しかし、その直後、ウイリアムズがピットレーンを走行してきたフェルスタッペンをきちんと確認せずにロバート・クビカをピットアウトさせ、あわやフェルスタッペンと接触しそうになる。フェルスタッペンがなんとか接触を回避したものの、クビカの後ろで時間を失ったフェルスタッペンは、ハミルトンの後ろでコースに復帰することとなった。

2019年F1第20戦ブラジルGP決勝日 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2019年F1第20戦ブラジルGP決勝日 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


 しかし、この日のレッドブル・ホンダにはどんな状況でも速いという絶対的なペースがあった。コースに復帰した直後のホームストレートで、フェルスタッペンはハミルトンのスリップストリームに入り、DRSを活用して、あっさりとハミルトンをオーバーテイク。再びトップに返り咲いた。


 一方、チームメイトのアレクサンダー・アルボンは5番手からスタートし、序盤はポジションキープする安定した走りを披露。レース中盤にはタイヤ戦略に苦しむバルテリ・ボッタス(メルセデス)からポジションを奪い4番手を走行する。


 その後、54周目に2回目のセーフティカー導入され、その再開時に1コーナーでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を豪快にオーバーテイク。さらにその直後に、フェラーリ勢2台が同士討ちを演じ、2度目のセーフティーカーが導入された66周目に、2番手を走行していたハミルトンがピットインすると、アルボンは自動的に2番手に上がり、ここでレッドブル・ホンダがフェルスタッペン&アルボンの1-2体制を築く。

■幻となったアレクサンダー・アルボンの初表彰台

 残り2周となった70周目にレースが再開。タイヤを履き替えたハミルトンが失ったポジションを取り返すチャンスは、2周しかない。だが、ハミルトンは70周目のヘアピンでアルボンと接触してしまう。ハミルトンに弾き飛ばされたアルボンは、最後尾まで転落。レッドブル・ホンダの1-2フィニッシュは露と消えた。


 レース後、アルボンは「もちろんフラストレーションはあるけど、怒ってはいない」と、気丈に振る舞った。そのアルボンをクリスチャン・ホーナー代表は讃えた。


「1-2フィニッシュは十分可能だったが、アレックスの2位が取り上げられてしまった。ルイスは自分の非を認めて謝罪しているようだが、2位というトロフィーは返ってこない。それでも、今日アレックスが素晴らしい走りを披露したという事実には変わりない。2度目の再スタートの際にはセバスチャンをアウトから豪快にオーバーテイク。相手は4度チャンピオンになっている強者だ。スーパーレースだった。だから、うつむくことなく、顔を上げてブラジルを離れてほしいと思っている」


 優勝したフェルスタッペンもチームメイトを気遣った。


「今日はアレックス(アルボン)が一緒に表彰台に立ちたかった。アレックスとともに表彰台に立てなかったことは、とても残念。でも、週末を通じてホンダのパワーユニットは本当に良く機能してくれた。だから、もう1チームのホンダ・ユーザーであるトロロッソのピエール(・ガスリー)と表彰台に立てた。ホンダのパワーユニットは明らかに一歩前進した」


 レッドブル・ホンダにとって、今シーズン3回目の優勝は、過去2回とは異なる重みがある勝利だった。

2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の優勝をチームで祝福
2019年F1第20戦ブラジルGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の優勝をチームで祝福


2019年F1第20戦ブラジルGP決勝でピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得
2019年F1第20戦ブラジルGP決勝でピエール・ガスリーが2位表彰台を獲得



(Masahiro Owari)


レース

11/22(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
11/23(日) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
11/24(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd19 アメリカ&Rd20 メキシコ&Rd21 ブラジルGP号