パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバー、オリビエ・パニスは、今週末のヨーロッパGPはタフなレースになると考えている。
「ニュルブクリンクは、ドライブを楽しめるサーキットだ。ドライバー冥利に尽きるテクニカルなセクションがいくつかあるからね。ただ、残念ながらオーバーテイクするチャンスが多いトラックではないね」
「今のチームパフォーマンスの見通しでは、パナソニック・トヨタ・レーシングが今週末いいレースを見せられるかどうかちょっと言いにくいね。というのもTF103は今シーズン、ニュルブルクリンクのようなスローなサーキットには苦しんでいるからだ。高速コーナーもいくつかあるけど、車の空力がラップタイムを大きく左右するほどたくさんあるわけではないからね。それに低いスピードでは、車は若干不安定になることがあり、スローなコーナーでの進入ではタイムをロスしてしまうんだ」
「セットアップの点から言うと、ニュルブルクリンクは、他の大部分のトラック同様、高ダウンフォースのトラックだ。スロースピードのコーナーはどこもメカニカルグリップが重要だ。いいグリップを得るには、最適なサスペンションと、コーナー出口でうまくトラクションをかけられるコントロールシステムを持つことが必要だ。またタイヤも大きな役割を果たしている。ミシュランは今週末もすばらしいコンパウンドを持ってきてくれると信じているよ。彼らはシーズンを通じていつもそうしてくれるからね」
「ヨーロッパGPで車のパフォーマンスを最大限に引き出すことができれば、僕は満足だろうね。TF103からベストのパフォーマンスが得られれば、いい結果が得られることもわかっている。ただ、フェラーリ、マクラーレン、BMWウイリアムズ、そしてルノー、この4つのチームは信頼性という点では圧倒的で、チャンピオンシップのポイントを獲得するのはだんだん難しくなってきているんだ。だけど僕らは、ポイント獲得を目標にしてどのレースにも臨んでいるよ」
「ヨーロッパGPは、パナソニック・トヨタ・レーシングにとってホームレースだ。僕らのファクトリーは、ニュルブルクリンクからわずか45分のところにあるからね。だからたくさんのスタッフが僕たちを応援するためにやってくると思う。彼らのハードワークに報いるためにも、今週末はなるべく多くのポイントを得られることを心から願っているよ」