ミナルディPS03のギヤボックスのトラブルにより、モントリオールでのトップ10フィニッシュがかなわなかったジャスティン・ウイルソン。モナコとカナダで2戦連続リタイヤを喫することになった彼は、今週末のヨーロッパGPでは、信頼性が改善されていることを願っている。
ドイツの3.196マイルのニュルブルクリンク・サーキットを60ラップ周回して行われるヨーロッパGPには、ウィルソンにとってもうひとつのチャレンジが存在する。
今シーズン訪れた他の多くのヨーロッパのサーキットとは異なり、このトラックで彼はいまだ完走を記録したことがない。1999年から2001年には、国際F3000でレースをしているが、GPサポートレースでのウイルソンの記録はリタイア3回というもので、彼にとっては鬼門のサーキットだ。
「僕にとってはまったく相性の悪いサーキットだ」とジャスティンは説明している。「F3000の時、これまで走ったヨーロッパのサーキットのほとんどで優勝か表彰台のどちらかでフィニッシュしてきた。でもニュルブルクリンクだけは僕に優しくなかったね。たいていうまく予選はこなしたし、個人的にはこのサーキットは好きなんだけど」
「新しいレイアウトになってからここでレースはしたことがないけど、去年のF1レース以来、さらにいくらかコースが変更になったようだね。だから、金曜日の朝に走ってみて、変更によって車のセットアップにどれだけ影響があるか見るのがが楽しみだ。ここはたくさんのコーナーとわずか2つのストレートを持つミディアムスピードのサーキットだ。速い車でもここではまったく別物になってしまう。スローなコーナーではプッシュすることができるし、そのスピードを次のコーナーにつなげられるんだ。上位グリッドの車のペースに近づけられると思うし、給油の戦略にもよるけど、上位グループといっしょになって走れることを期待しているよ」