カナダGPでは7位に入り2ポイント獲得という心強い結果を得たジャガー・レーシング。先週シルバーストンでテストを行った後、今週末のヨーロッパGPに臨む。
テストでは終日ドライの天気に恵まれ、マーク・ウエーバーとアントニオ・ピッツォニアの両ドライバーにて3日間のテストを実施、空力、ミシュランタイヤ、メカニカルテストなどのメニューをこなした。テストでの上々の成果をもって、ジャガーはF1第9戦ヨーロッパGPを迎える。
起伏が激しいうえ名物のヘアピンとシケインを揃えたニュルブルクリンクでのレースは、エキサイティングなものになるのは確実。ジャガーは、このレースでポイント獲得を期している。
「あの有名なニュルブルクリンクにまた行けるのが楽しみ。たくさんのコーナーと予想不能な天気で、いつも何かが起こるトラックだよね」とジャガーのナンバー1ドライバー、ウエーバー。「あそこではF3000で走ったことがあり、2001年には2位に入った。去年はミナルディで走ったがそれでもサーキットは楽しめたし、今年はR4で走れるからきっとそれ以上に面白くなるはずさ」
「去年はトラックが多少変更になったけど、聞いたところでは今年も手が入るらしいから、金曜の走行は様子を見るためにも役立つ。カナダの後は3日間のテストをして、空力や、ミシュランと一緒にタイヤを見たりと、幅広いチェックで本当に忙しかった。今回もミシュランには実績のあるサーキットだから、さらに信頼性向上に努めて、ポイントを争う走りをしたいと思う」
「やっとシーズンも後半戦に入るが、ポイント獲得の常連になって、ファクトリーのスタッフやコスワース・レーシング、それにPiリサーチにも、もっと報いられるよう頑張りたい。中団グループの争いは信じられないくらい激しいから、残るシーズンがつまらなくなるはずはないよ!」
F1ルーキーのピッツォニアは、今回はサーキットを一から学ばなくていいという大きなアドバンテージがあり、気分的にも楽なようだ。「ニュルブルクリンクはF3000で2回走ったことがあっていい思い出がある。去年は表彰台にも上がれたんだ。知ってるサーキットというだけで僕にはアドバンテージになる。金曜の朝に、トラックを学ぶところから始めるのではなく、セットアップに取りかかれるんだからね」
「先週のシルバーストンテストも、ミシュランと新しいコンパウンドをいろいろ試せて、レースに向けていい準備になった。ニュルブルクリンクではそのタイヤを使えればいいんだが。去年はタイヤの“タレ”が大きく影響したのを覚えているから、今回のテストはきっととても重要なものになると思う」
「あのトラックは本当に好きだが、エンジニアたちにとってはとてもチャレンジングなコースなんだ。傾斜が何度も変わったり、アスファルトの路面の状態が違う場所がいくつもあったり、高速と低速の両方のコーナーが揃っている。単に楽しみなだけでなく、R4の調子も良さそうだしチェッカーを受けられるよう頑張るよ!」