今シーズンも折り返し地点を通過したBARホンダが今週末、ドイツで開催されるシリーズ第9戦ヨーロッパGPに臨む。
かつては1周22kmもあったニュルブルクリンクは西ドイツのアイフェル高原にある。国際都市モントリオールに続き、次回のレースも美しい自然の中で展開される。
ニュルブルクリンクでのBARは、1999年にリカルド・ゾンタが獲得した8位が最高位。昨年はオリビエ・パニスが9位、ジャック・ビルヌーブが12位だった。また、ビルヌーブは1996年、ニュルブルクリンクでF1初優勝を飾っており、翌97年にも連続優勝を果たしている。
「ニュルブルクリンクのトラックはそんなに好きではない」とビルヌーブ。「去年、レイアウトが変わったが、それほど面白いコースだとは思わない。とはいえ、ニュルブルクリンクにはいい思い出がいくつもある。僕がF1で初優勝を飾ったサーキットであり、最後に優勝を果たしたのもここだからね。今回もレースを楽しみにしている」
「今年は、昨年に比べてずいぶんコンペティティブな戦いが展開できるだろう。オーバーテイクのチャンスもいくらかあるので、いいレースになると思う」
一方のバトンは、ルノーに在籍していた昨年、ニュルブルクリンクで5位に入った。モナコ、カナダとさえないレースが続いたバトンは、次のレースで幸運が訪れることを期待している。
バトンは次のように語った。「カナダは僕たちにとって難しいレースとなった。“短期休暇”を終えてのドライブだったので調子はよかったんだけれどね。シルバーストンでいいテストができたので、調子はますます上向いている。ニュルブルクリンクで再びポイントが獲れることを楽しみにしている」
「ニュルブルクリンクはとてもトリッキーなサーキットだ。オーバーテイクのチャンスもわずかしかない。新しいレイアウトにはいい印象を抱いている。1コーナーはブレーキ競争にうってつけのスポットだ。しかし、道幅がかなり狭いので、スタート直後は気をつけなければならない。全体的には、ニュルブルクリンクでのレースはいつも楽しい。去年は好成績が収められた。今年は、去年以上の成績を期待している」