バーニー・エクレストンが、シルバーストンはカレンダー中、最悪の開催地のひとつだと発言したのに対し、シルバーストンのオーナー、BRDCが、反論を行った。
ロイターによると、エクレストンは、シルバーストンは新設サーキットの建設者にとっては反面教師となるいい例だと語り、シルバーストンは常に変化するF1カレンダーからの脱落リストに含まれているとほのめかした。また、エクレストンは、シルバーストンがF1開催地の一例と見られるたびに“決まりの悪い思いをする”とし、BRDCは、自身とエクレストン、それからプロモーターであるオクタゴンにより集められた1400万ポンドを“ひとつの駐車場”に使い、450万ポンドをその建築業者等への費用に当てたとも語っている。
さらに、「ピットウォールはいまだに古いまま、プレスセンターもいまだに古いまま、ホスピタリティーも新しいピットもない」ともエクレストンは非難しており、こういった一連の発言に対し、BRDCは反論を行った。
BRDC会長のジャッキー・スチュワートと委員長であるマーティン・ブランドルは、次のような内容の共同声明を発表した。
「バーニー・エクレストンは、シルバーストンを改善しようとして努力を続けている我々とオクタゴンを非難しているが、これは完全に不適切な発言だ」
「FIA、オールスポーツ、FOMと共に密に協議を重ね、承認を受けた上で、我々は、当初立てられた総合的なピット施設の建設計画を中止した。これはFIAから、2002年の開催に向けて交通上のアクセスを改善し、駐車場を広げるよう迫られたためだ。2002年のイベントは、一般の方々や利用者より、かなりの反響があった」
「2002年のイベントが終わり、我々は公共施設としてのサーキット・センターのさらなる改善に取り組んできた。また将来に向け、現在も適切なピットとパドックへの改良計画に向け、努力に励んでいる」