チーム・ザウバー・ペトロナスが今週末、シーズン折り返しポイントとなるカナダGPに挑む。
今週末、ジル・ビルヌーブ・サーキットで今シーズン8戦目となるカナダGPが行われる。モナコGPのように“ビッグ4”がそれぞれ2台のマシンを完走させた場合、ザウバーのポイント獲得は難しくなるだろうが、ザウバーの狙いは、ジョーダンとBARに勝って、コンストラクターズ選手権の5位に浮上することだ。
ニック・ハイドフェルドは2000年にF1デビューを果たして以来、カナダGPに3回出場しているが、2000年は8位、2001年はリタイア、昨年は12位と、成績は芳しくない。
とはいえ、「僕はカナダが好きだ」とハイドフェルドは言う。「カナダは素晴らしいサーキットだ。僕たちのマシンもここ2年、コンペティティブだった。かなりの高速サーキットなので、ダウンフォースは低くする。また、ブレーキも重要だね。去年はブレーキトラブルでポイントを獲り損ねたマシンが数台あった」「メインストレート手前の最終コーナーには、数年前に高い縁石が設けられた。この縁石を無理に越えると、まずマシンが傷む。あの縁石は何とかしてほしいね。ここのコーナーでは、侵入時にも気をつけなければならない。かなりのスピードでコーナーに入っていくんだけど、前を行くドライバーを目安にしてブレーキを踏むと、とんでもない目に遭うことがある。そのドライバーはコーナーを曲がらずにピットインするかもしれないからね」「コース幅が狭くてランオフエリアがあまりないところがいくつかある。第2シケインみたいにね。バックストレートにある橋の下のコーナーはとてもバンピーなので、気をつけなければならない。しかし、僕は概して、ジル・ビルヌーブ・サーキットが好きだ」
一方のハインツ−ハラルド・フレンツェンは1994年以来、カナダGPに出場し、今年で8度目になるが、彼もまた成績はあまり振るわない。2001年は、前戦モナコでの大クラッシュが尾を引き、欠場。97年こそウイリアムズ・ルノーで4位の成績を収めたが、他は昨年13位に入った以外、全てリタイアに終わっている。
「カナダはある点でストリートサーキットと言えるし、別の点ではそうでないとも言える」とハインツ−ハラルド。「とても素晴らしいサーキットだが、それほど難しいコースではない。ロングストレートと低速コーナーのコンビネーションなので、トップスピードに達した後、ハードブレーキングでタイトコーナーに入っていくことを繰り返す。路面はちょっとバンピーなので、その分ドライブは難しいけれど、モナコほどひどくはない。ダウンフォースを低くセッティングするので、スピンの危険性が高いけれど、オーバーテイクは他のどのサーキットよりも容易だ」「モントリオールは素敵な街だ。雰囲気もいいし、レースにはとても熱狂的なファンが詰め掛ける。カナダでのGPはいつも素晴らしい」