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ホンダF1本橋CEインタビュー:クビアトの予選9番手に、「戦力的には拮抗状態の中で戦えている」と評価
2019年5月12日
2019年シーズンのトロロッソ・ホンダは協力関係が2年目に入ったこともあって、意思の疎通はいっそうスムーズになったと双方の関係者が口を揃える。マシンパッケージの戦闘力が、去年より増したことも確かだという。
しかし一方で、ここまでの4戦では9位入賞が最高で、コンストラクターズ選手権の順位も暫定9位。本来の実力からすると、やや物足りなさは否めない。トロロッソ・ホンダの現状について、ホンダ側の現場責任者である本橋正充チーフエンジニアが語ってくれた。
──予選9番手だったクビアトは、「現時点でのマシン性能を、最大限引き出せた」とコメントしていました。本橋さんも同様の思いですか?
本橋正充チーフエンジニア(以下、本橋CE):そうですね。他のチームもいろいろアップデートを持ち込んできた中、これまでの4戦とそう大きく勢力図は変わっていませんよね。もちろん上に行くに越したことはないんですが、戦力的には拮抗状態の中で戦えている感じですね。
──中団勢の中には、たとえばハースやルノー、マクラーレンのように、コースによってパフォーマンスが大きく上下しがちです。その中でトロロッソは比較的安定して10番手前後をキープしている印象です。その見方は、間違ってないですか?
本橋CE:去年のトロロッソ・ホンダと比べると、確かに安定はしていますね。それも決して、低値安定ではなく。
──去年はコースによって、けっこう得意不得意がありましたよね。
本橋CE:確かに。去年の反省がうまく活かされてると思いますね。
──今週末はクビアトが速さを見せた一方で、アルボンはまたもQ3進出を逃しました。
本橋CE:ええ。Q3にいける実力は十分あっただけに、少し残念でした。これだけ中団勢が接戦状態にあると。セッティングを少しでも外したり、あるいはドライバーが少しミスしただけで、順位が大きく変わる。なのでわれわれも取りこぼしなく、緊張感を持ってやっていかないといけない。
──2月のウィンターテストで走ったサーキットに約3カ月ぶりに戻って来たわけですが、今週末のトロロッソ・ホンダはほぼ想定したようなパフォーマンスを発揮していますか?
本橋CE:そうですね。この4戦でわれわれの相対的な位置関係も、だいぶ見えてきました。その意味で、ほぼ想定通りという感じですね。
■まだトップと比較すると性能・信頼性は不十分
──今回ルノーとフェラーリが、スペック2を投入しました。ルノーは主に信頼性向上とのことですが、フェラーリはパフォーマンスを上げるためと明言しています。このタイミングでのパワーユニット交換は意外でしたか?
本橋CE:いえ、そうでもないですね。チームそれぞれ戦略がありますし、どこで入ってこようと特にびっくりはしないです。継続的に開発して行く中で、いいものが見つかったから入れたということでしょうから。ホンダもそれは、同じ考えですしね。
──性能向上の目的ということですから、パワー感度の低いコースではスペック1を使うなどして、やり繰りする可能性もありますよね。
本橋CE:そう思います。あるいは金曜日用にするとか。そうやって、うまく回して行くのだと思います。
──ホンダの場合、特にトロロッソは事故で壊したりして、いっそうやり繰りが大変だと思います。
本橋CE:性能、信頼性ともに、トップと比較すると、まだ不十分だと思っています。とはいえ、どう使い回して行くかについてのノウハウは、だいぶ蓄積されています。信頼性も以前に比べれば、かなり上がっている。その分、楽になっていますよね。
──ホンダも当分は、初日はスペック1、二日目からスペック2という使い方ですか。
本橋CE:そこは今後、検討ですね。コースによって、使い方も変わりますし。
──今回はレッドブルでしたが、パワーユニット交換に要する時間も、去年より短くなっていますか?
本橋CE:短くなっていますね。開発に際しては、レース現場での運用のしやすさという観点も入っています。あとはチームと協力し合って、事前の準備をしっかり整えています。その辺りも去年よりは、向上した部分ですね。そういう部分のタイムロスは、極力防ぎたいですから。
──ありがとうございました。
(Kunio Shibata)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 324 |
2位 | ランド・ノリス | 293 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 230 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 194 |
5位 | シャルル・ルクレール | 163 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 117 |
7位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
8位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 66 |
9位 | アイザック・ハジャー | 38 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 617 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 280 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 260 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 239 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 86 |
6位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 62 |
7位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 61 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 44 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第16戦 | イタリアGP | 9/7 |
第17戦 | アゼルバイジャンGP | 9/21 |
第18戦 | シンガポールGP | 10/5 |
第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |

