RedBull関連記事
F1 Topic:「メルセデスとホンダのPU性能差は10馬力以内」というハミルトンの発言は本当か
2019年3月30日
2014年から5連覇中のメルセデスに所属する昨年の王者ルイス・ハミルトンが、F1第2戦バーレーンGPで語った発言が話題を集めている。
「今年のレッドブルが昨年よりはるかに優れたパワーユニット(PU/エンジン)を持っていることは間違いない。ホンダのエンジン性能が僕たちにかなり迫ってきてるようだ。その差はおそろく10馬力以内だと思う」
2018年のシーズン中盤でのホンダのパワーユニットの性能は、MGU-K(運動エネルギー回生システム)の回生エネルギーを合算した予選におけるピークパワーの推測数値で、約880馬力と言われていた。昨年のメルセデスPUの馬力が約940馬力だったから、その差は約60馬力あった。2019年も昨年と同様、ICE(内燃機関)の使用制限は年間3基となっていることを考えるとメルセデスPUの性能が下がることは考えられないので、ホンダPUの性能が大幅に向上したことは間違いない。
そこでこの件をホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターに金曜日に確認した。すると、田辺TDはこう回答した。
「参考にさせていただきます。でも、(馬力の測定には)いろんな条件があるので、正直わからない。そんなに近いですかね。ハミルトンに聞いてきてください」
そこでメルセデスのホスピタリティハウスに行ったが、ハミルトンがいなかったので、チームマネージャーのロン・メドウに聞いてみた。
■パワーユニットの性能を測る機会として重要な予選Q3
「パワーユニットの性能を計測するのは予選Q3なんだ。というのも、レースでは渋滞もあるし、タイヤをマネージメントしなければならないから、われわれはマキシマムパワーでは走っていない。エンジンの馬力を推し量るのは、予選の時。しかも、Q3だ。トップチームはQ1では通常モードでアタックし、Q2で少しパワーを上げたモードにして、フルパワーで走るのがQ3だからだ」
「しかも、われわれはその数値をGPSから算出するため、ドライバーが完璧にアタックすることを前提にしている。そのため、2台の平均値で測るようにしている。ところが、メルボルンではレッドブルはガスリーがQ1落ちし、フェラーリはQ3でルクレールがミスをしているから、参考にならなくなった。だから、正確な数値はまだ把握していない」
パワーユニットの性能というのは、車体の空力のセッティングやタイヤのグリップ力など、いろんな状況によって変わるため、正確な数値を算出するのは難しい。例えば、オーストラリアGPでルイスがマックス(・フェルスタッペン)に迫られたとき、ルイスはフロアにダメージを負っていた。
ただし、メドウはホンダPUの性能が上がっていることは、疑いようがないと断言する。
「正確な数値はわからないものの、50馬力も違っていたら、あのようなバトルはできていないと思う。10馬力かどうかはわからないが、かなり接近していることは間違いない」
バーレーンGPの初日のフリー走行で最高速をマークしたのは、ホンダPUを搭載するトロロッソのアレクサンダー・アルボンだった。バーレーンGPの予選メルセデス、フェラーリ、ホンダがアタックしたとき、その差がさらに縮まるのか、開くのか。Q3での予選モードに注目したい。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
| 11/28(金) | フリー走行 | 結果 / レポート |
| スプリント予選 | 結果 / レポート | |
| 11/29(土) | スプリント | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 11/30(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 408 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 396 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 392 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 309 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 230 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 152 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | アイザック・ハジャー | 51 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 800 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 459 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 426 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 382 |
| 5位 | ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 80 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 73 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 68 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |


