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リカルド、ルノーの前にマクラーレンと交渉と明かす。「魅力的なチームだが、復活に時間がかかると判断」

2019年1月21日

 ダニエル・リカルドはこのほど、ルノーF1チームとの本格交渉前にマクラーレンと何度か話し合いを持っていたことを明らかにした。一時はマクラーレン入りを有力な選択肢と考えたリカルドだが、最終的にMCL33の戦闘力のなさが決め手となって、移籍を断念したという。


「マクラーレンとは計2回、同グループの関係者とミーティングした。非常に魅力的な人たちだったよ」と、2018年末でレッドブル・レーシングを離脱したリカルドは、アメリカのレース専門誌「レーサー」のインタビューで語っている。


「個人的には、彼らのことが大いに気に入った。もちろんそれはレッドブルの人たちに比べてとか、そういうことじゃないんだけどね。話し合った時の印象が、本当に良かったんだ」


「ただこれは彼ら自身も認めるだろうけど、現状のマクラーレンにはとても優勝争いに絡む実力はなかった。そのレベルに近いうちに到達できるというのが、彼らの主張だった。でもそれはさすがに、ちょっと楽観的すぎると感じた。それでマクラーレンとの話し合いは、そこで打ち止めになったわけなんだ」


「その直後から、ルノーとの交渉が始まってね。こちらは何ていうか、最初からすごくスムーズだった。何か天の啓示のようなものを感じたんだ。『なんと言ってもルノーはワークスチームだ。そして着実に進化してきた。2年契約を結ぶと言ってるし、内容もすごくしっかりしている』。それが僕の結論だった」


 とはいえリカルドはしたたかな交渉者の一面も見せ、英デイリーエキスプレス紙によれば、ルノーから3500万ドル(約38億5000万円)もの年俸を引き出したという。これはレッドブル時代の年俸の約3倍に当たる。そのためルノー・スポール・レーシングのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、カルロス・ゴーン会長の判断を仰がざるを得ず、正式締結は予定よりずいぶん遅れたといわれる。


 リカルドは2019年、ニコ・ヒュルケンベルグと組み、レッドブルの彼の後任にはピエール・ガスリーがトロロッソから昇格した。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)


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