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【インタビュー】トロロッソ・チーフエンジニア:予選大躍進のカギは「ホンダとの風通しのよさと、パワーユニットの大幅な性能向上」
2018年10月6日
ホンダの母国グランプリとなる日本GPの鈴鹿サーキットで、今シーズン最高位グリッドとなる2台揃っての予選Q3を果たし、予選6番手、そして7番手を獲得したトロロッソ・ホンダ。トロロッソの現場を指揮するレースチーフエンジニアのジョナサン・エドルズが予選後、インタビューに答えた。
──今回の予選で6、7番グリッドを獲得できた一番の要因は?
エドルズ:いくつかあるけど、まずはホンダのパワーユニット(PU/エンジン)が大幅な性能向上を果たした。この種のサーキットでは特に、それは大きかったね。それからチームとドライバー、ホンダスタッフ間の風通しの良さも挙げたいね。天候が目まぐるしく変わる今回のような難しいコンディションでは、お互いの意思の疎通がしっかりできてないと思わぬミスが出る。今回はまったく、そういうことは起きなかった。パートナーとなって10数戦をいっしょにやってきて、お互いの理解が着実に進んで来ている。それは大きいね。タイヤ選択にしてもコースに出るタイミングにしても、ひとつひとつは小さな決断だ。でも、それが積み重なって、大きな違いとして結実したんだと思う。フェラーリと逆だね(笑)。
──それでも(ピエール)ガスリーは予選中、ドライバビリティやデプロイ(回生エネルギーの配分)の問題など、必ずしもホンダPUスペック3の仕上がりに納得していない印象です。
エドルズ:ピエールの不平は十分に理解できる。パワーユニットに関しても、まだ完全に調整が終わったわけではないからね。そしてドライバーというのはそういうのが気になり始めると、走っている最中もなかなかそこから意識を遠ざけるのは難しいものだからね。しかし、実際のところは予選アタックでもレースに向けたロングランでも、まったくロシアGPで懸念された問題は今やまったく支障のないレベルに落ち着いているよ。
──ガスリーはFP2に続いて、予選直前のFP3も充分に走れなかったことも響いている?
エドルズ:それは間違いなく影響があるよね。FP3で予選に向けたパワーユニットの細かいチューニングを施して、ピエールに確認してもらうつもりだった。しかし、赤旗中断になって、ぶっつけ本番で予選に臨むことになったからね。FP2にしてもピエールは1時間以上走れなかったわけで、彼の欲求不満は十分に理解できる。それでも冷静に予選アタックに出て行って、周回ごとにひとつひとつ車体とパワーユニットについて学んで行った。そして着実にラップタイムを上げて行った。それは本当に大したものだと思う。
──車体のバランスは、2日目になってよくなりましたか?
エドルズ:間違いない。ただ、もしFP2を走れていたら、そこも初日のうちに確認できていたはずだった。鈴鹿のような非常に難易度の高いコースでは、周回数の多い、少ないはダイレクトにドライバーのパフォーマンスに響いてくる。実際、ピエールはセクター1、特にS字の挙動、マシンバランスに最後まで満足しきれていなかったからね。
──一方の(ブレンドン)ハートレーは、自己ベストの予選結果でした。
エドルズ:素晴らしいのひとことだね。初日からトラブルフリーで走れたことが何よりだけれども、初めての鈴鹿、これだけ難しいサーキットで上位グリッドという結果を出した。まったくノーミスで、危なっかしいところのない走りに終始していた。間違いなく、ブレンドンの今季最高の予選だったよ。
──ロシアGPでのリタイアの原因となったブレーキトラブルに関しては?
エドルズ:100%解決したよ。実際この2日間、ブレーキにまったく問題はない。
──何が原因だったのでしょう? ハードの問題? あるいはセッティングとか、使い方に問題があった?
エドルズ:低温コンディションを予想したセッティングを施していたところ、決勝日は気温が上がった。しかも、ソチは鈴鹿と違ってブレーキやタイヤのマネージメント、特に前後を均等に温めたりすることにひどく苦労する。その辺りをうまくこなせなかった。今後のレースで言えば、メキシコGPもかなり用心する必要があるだろうね。
──フォーメーションラップでのタイヤやブレーキの温め方に関する、ドライバーへの指示にも問題はあった?
エドルズ:まったくなかったとは言わない。レーススタート直後の数周は、フルタンクの状態で全開走行をするためにブレーキへの負荷はその週末で極限のレベルなんだ。実際、ここまでの数戦もブレーキのオーバーヒートは限界ギリギリだった。それでも何とか超えずに済んでいたのが、ロシアではついにそのレベルを超えてしまったということだ。
──いつでも起きうるトラブルだった?
エドルズ:ということだね。
──今回、初日の金曜日にガスリー車に出た燃料バッグのトラブルは?
エドルズ:燃料バッグの中の、あるパーツに不具合が出た。その結果、燃料がエンジンに送られなくなってしまった。原因自体は単純なものだったが、車体の奥深くにある燃料バッグの中のことだから、燃料を抜いてバッテリーを外して、何も見えない狭いバッグの中に手を突っ込んで、手探りで作業をしなければならなかった。トラブルが見つかってから修理まで、2時間かかったよ。
(Text : Kunio Shibata)
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 194 |
2位 | シャルル・ルクレール | 138 |
3位 | ランド・ノリス | 131 |
4位 | カルロス・サインツ | 108 |
5位 | セルジオ・ペレス | 107 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 81 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 69 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 55 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
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1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 301 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 252 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 212 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 124 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 5 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
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