F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1技術解説:シンガポールGP以降のメルセデス躍進に一役買った新ブレーキ冷却システム

2018年10月8日

 F1の開発はとどまるところをしらず、毎グランプリ、新しいパーツが導入されている。F1iのテクニカルエキスパート、ニコラス・カーペンティアーズがシンガポールGPからメルセデスが導入したブレーキ冷却システムを紹介、分析する。


ーーーーーーーー?


 メルセデスF1は9月の第15戦シンガポールGPから、新たなブレーキ冷却システムを導入した。ブレーキディスクをぐるりと覆っていたドラム部分のうちのほぼ3分の2を、メルセデスはおもいきって削り取った(黄色矢印参照)。


 それまでのドラム部分は、下部に痕跡を留めるのみである(白色矢印)。これはいうまでもなくブレーキング時にカーボンディスクから発生する高熱を、より効率良く排出することが目的だ。

メルセデスブレーキ比較画像


 メルセデスマシンは伝統的に、リヤタイヤがオーバーヒートする傾向がある。その結果たとえば直角コーナーが多くリヤのトラクション性能が重視されるシンガポールではタイヤが持たず、フェラーリの後塵を拝することが多かった。


 メルセデスは8月末のベルギーGPで新型ホイールを導入しており、今回新設計されたドラムとの相乗効果で、リヤタイヤの温度をより緻密に調節できるようになったといえる。


 ちなみに今のF1では、高温のコンディションではブレーキの熱を効率良く排出し、逆に寒い時、タイヤの温まりに苦労する時には逆にその熱をタイヤに伝えるといった、きめ細かなマネージメントを行なっている。



(Translation:Kunio Shibata)


レース

9/5(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/6(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
9/7(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ324
2位ランド・ノリス293
3位マックス・フェルスタッペン230
4位ジョージ・ラッセル194
5位シャルル・ルクレール163
6位ルイス・ハミルトン117
7位アレクサンダー・アルボン70
8位アンドレア・キミ・アントネッリ66
9位アイザック・ハジャー38
10位ニコ・ヒュルケンベルグ37

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム617
2位スクーデリア・フェラーリHP280
3位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム260
4位オラクル・レッドブル・レーシング239
5位ウイリアムズ・レーシング86
6位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム62
7位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム61
8位ステークF1チーム・キック・ザウバー55
9位マネーグラム・ハースF1チーム44
10位BWTアルピーヌF1チーム20

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第16戦イタリアGP 9/7
第17戦アゼルバイジャンGP 9/21
第18戦シンガポールGP 10/5
第19戦アメリカGP 10/19
第20戦メキシコシティGP 10/26
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年10月号 Vol.4 後半戦展望号