土曜午後の予選アタック順を決める予選1回目は、金曜日午後2時から開始された。コンデションは依然晴れ、路面温度29度、気温20度。まず、トップランナーのキミ・ライコネンが1分22秒147をマークする。これにデイビッド・クルサードが続くが、ジャンカルロ・フィジケラがルノーの2台を退けて3位のタイムをマーク。プライベートテスト後に、ブラジルGPの優勝トロフィーを受け取ったフィジケラは乗りに乗っている印象だ。
6番目のアタッカーは、午前中2位のファン-パブロ・モントーヤ。リバッツァ過ぎでカウンターを当てながらもライコネンを0.657秒上回った。だが、続くアタッカーのルーベンス・バリチェロが、そのモントーヤを0.408秒しのいで首位へ。バリチェロの走りはアップ&ダウンの激しいセクター2が異様に速い。しかし、次のシューマッハーはバリチェロよりあらゆる区間で速く、ついに1分21秒台を切る1分20秒628でトップに立った。ラルフ・シューマッハーは、モントーヤと同じ地点で同じようにカウンターステアを当ててしまい3位。
11番目にアタックしたジャック・ビルヌーブはアクアミネラーリの立ち上がりでリヤがはみ出たが、5位のタイムをマーク。しかし、直後にチームメイトのジェンソン・バトンがビルヌーブを上回って、バトン5位、ビルヌーブ6位。BAR2台のポジションは安泰かと思えたが、マーク・ウエーバーがその上を行く5位のタイムを記録。クリスチアーノ・ダ・マッタはスピン寸前の大カウンターでシューマッハーより4秒も遅い18位に沈んだ。
18番目のアタックのアントニオ・ピッツォニアはウエーバーより1.3秒遅く15位。注目のラスト・アタッカー、オリビエ・パニスは12位に食い込んだ。フェラーリとウイリアムズの次にジャガーを駆るウエーバーが来たのが目立った。それにしても、午前中ロクに走らなかったシューマッハーのズバ抜けた速さが光ったセッションだった。各セクタータイムのベストは、セクター1がラルフ、同2&3がシューマッハーである。