先週、ムジェッロでのテストを終えたルーベンス・バリチェロは、スクーデリア・フェラーリにとってのもうひとつの‘ホームレース’であるサンマリノGPに向け完璧に態勢を整えている。
前戦ブラジルに関して、先週パリで決定された最終順位の改訂は、さして問題ではないと話す。
「シーズンはまだまだ始まったばかりだから、ポイントの変更はさして重要ではない」とバリチェロ。「だがそれにしても、ジャンカルロは気の毒だったと思う」
「彼はトラック上でも1位だったのに、サンパウロの表彰台のトップに立つことができなかった。彼にとっては悔しいことだろう。だが少なくともグランプリ初優勝を記録できたことは間違いない。これが彼のドライビングにどう影響するかは、彼の精神的なセルフコントロール次第だ。僕も7年もかかってF1初優勝を手にしたが、肩の荷が下りた気がしたよ」
スクーデリアは数日前に、イモラでも今季開幕3レースと同様、バリチェロとミハエル・シューマッハーがF2002に乗ることを明らかにしている。
「先週のテストではたっぷりとウエット走行することになり、おかげでニューマシンで予定していた仕事がまったく進められなかった」と続けるバリチェロ。「チームはそのため、僕らの完走とポイント獲得を確実にする方を選んだ。もちろん車の競争力はわかっているし、勝利を目指すんだがね」
「僕がどちらに賛成したかは秘密事項だ。新車については本当にすばらしいから、できるだけ早く乗れることを楽しみにしている」
「イモラは好きだよ。引きずってきたものも整理がついた。いいレーストラックだが車のセットアップが非常に難しい。過去には優勝間際まで行ったこともあり、今度こそチャンスがめぐってくればと思う。普通なら、今季に入って最も涼しいレースになるはずだから、タイヤに問題が起きることもない」
サンマリノGPがヨーロッパラウンドのスタートになることに関しては、こう語る。「僕にとっては何の違いもない。シーズンの最初の3レースも楽しめた。もちろん、より充実した設備がモーターホームやトラックで運ばれるけれど、ドライバーにとってたいした違いはない。唯一の違いは、3レースを終えてライバルの様子が以前よりもよくわかってきたことだよ」