シリーズ開幕3レースで快走ぶりを見せるマクラーレン・メルセデスは今週末、ヨーロッパに戻りイモラ・サーキットでサンマリノGPを迎える。
キミ・ライコネンは、先のブラジルGPでの2位により合計24ポイントとなりドライバーズ選手権のトップをキープ。一方のデイビッド・クルサードは合計15ポイントで2位につける。またコンストラクターズ選手権でチームは、合計39ポイントで首位に立つ。
「ブラジルGPの最終リザルトには少なからずがっかりした」とライコネン。「だが然るべく正しいゴール順位に確定したのだから、ジャンカルロ・フィジケラのF1初優勝を祝福したい。どんなに素晴らしい気分かは僕もマレーシアで経験したばかりだからね! それに今季ここまでで僕は3回表彰台に上がり、ドライバーズ選手権のトップにいる。もちろん、まだまだシーズンはこれからだと承知の上だけど」
「インテルラゴスと同じで、イモラ・サーキットは反時計回りだが、環境的なきつさはない。例えば気温はより低く、路面はよりスムースで、ブラジルほどの大変さはない」
「イモラの他の特徴といえば、全長3.665マイル/4.933kmのコースの中にさまざまな高低差が盛り込まれていることだろう。また、中速コーナーやタイトコーナーで終わる各高速ストレートではドライビングの技が試される。サンマリノGPはヨーロピアンシリーズの初戦でもあり、これからはピット設備の準備など各チームともちょっと楽になるね
デイビッド・クルサードも、インテルラゴスでは優勝争いにからみながら赤旗でチャンスをフイにしたが、すでに照準はイモラに定めている。
「いろんな意味でブラジルは大変だったが、何と言ってもあのひどい天候と、レースの幕切れは最悪だった」とクルサード。「あんなに事故だらけのレースで、しかもリザルトは先週金曜の発表で変更される結果になったけれど、僕にもキミにもチームにも、両車無事にゴールして競争力を披露でき、合わせて13ポイントの価値ある得点ができてよかったと思う」
「あのレースもしかし、パッケージ全体がうまく機能し車の感触も良かったという1レースに過ぎず、同じテーマを引き続きサンマリノGPでの僕らの目標にしていくだけだ。イモラ・サーキットでのドライビングはいつも楽しめるし、どうやら僕のスタイルに合っているらしい。実際この5年間ずっとトップ6入りしているし、2003年もぜひこのままいきたいね」
「サーキットはブレーキにきついことで有名。長くて高速なストレートとそれを分断するコーナーのせいだ。それにオーバーテイクのポイントらしき場所がほとんどない。おそらく一番のチャンスはトサ・ヘアピンだろう。タンブレロを下りながら高速でスリップストリームに入り、それほど速度を落とさなくていい2つのシケインをやり過ごして、ブレーキングで勝負に出るんだ」