最新記事
- モンツァでのF1イタリアGPが契約を延長。2031...
- 2024年F1第23戦カタールGP TV放送&タイムス...
- 「厳しいシーズンを団結して戦ったことは誇り...
- F1ハースとの協業で得られる技術的メリット。...
- 【F1第22戦無線レビュー(1)】ガスリー、3番...
- F1の全10チームが、多様性と包括を改善するた...
- 【SNS特集】F1ラスベガスGP:フェルスタッペ...
- ライバルもフェルスタッペンの選手権4連覇を...
- ローソン16位「問題を抱え、戦略もうまくいか...
- 2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドラ...
- 2024年F1第22戦ラスベガスGP決勝トップ10ドラ...
- F1に11番目のチームが誕生へ。GM/キャデラッ...
【あなたは何しに?】ビルヌーブ、劇的勝利を飾った97年のハンガリーGPを振り返る
2018年8月10日
F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに?」と尋ねる連載企画。今回は1997年のワールドチャンピオンであるジャック・ビルヌーブだ。その年のハンガリーGPウイナーで劇的な勝利を上げたビルヌーブに話を聞いた。
ーーーーーーーーーーーーー
ハンガリーGPのパドックで、ある日本人ジャーナリストに出会った。普段はF1の現場に来ないその方は「ハンガロリンクに来たのは、2006年以来」だと言って、ホンダの活躍に目を丸くしていた。
2006年といえば、ホンダが再びコンストラクターとして参戦を開始した年で、このハンガリーGPでジェンソン・バトンが初優勝。ホンダにとっても1967年以来、39年ぶりのコンストラクターとしての勝利だった。日本人にとって、ハンガリーGPは思い出が多いグランプリだ。
1997年のハンガリーGPも、日本のメーカーの活躍によって、語り継がれるレースとなったグランプリだった。アロウズにエンジンを供給していたヤマハが、ファイナルラップまでトップを走っていたのである。
ところが、残り2周でデイモン・ヒルのマシンがハイドロ系のトラブルに見舞われ、シフトチェンジができず、あと1周というところで優勝を逃してしまう。
2位に終わったヒルだったが、表彰式ではコースになだれ込んだ観客から、勝者に負けないほど大きな声援を贈られ、ヒルのレース人生でもこれがベストレースのひとつと言われるほど、思い出深いレースとなった。
そのヒルをファイナルラップでオーバーテイクしたのが、ジャック・ビルヌーブだった。すでに現役を引退しているビルヌーブだが、今年のハンガリーGPにはコメンテーターとしてハンガロリンクに来ていた。そこで、当時のレースのことを尋ねてみると、興味深いことを語ってくれた。
「あのレースは、私にとっても重要なレースだった。だって、あのレースで、もし私が2位でフィニッシュしていたら、私の年間ドライバーズポイントは4点少なくなっていたんだからね」
97年のタイトル争いはウイリアムズのビルヌーブとフェラーリのミハエル・シューマッハーによって争われていた。最終的な獲得ポイントはビルヌーブが81点でシューマッハーは78点。当時のポイントシステムは優勝が10で、以下2位6点、3位4点、4位3点、5位2点、6位1点となっていた。
もし、ビルヌーブが2位のままだったら、10点ではなく、6点だったから、4点少なくなって77点となっていたというわけだ。逆に4位のシューマッハーのポイントは変わらないため、タイトル争いはシューマッハーが78点、ビルヌーブは77点となり、シューマッハーが1点差で勝っていた。
もちろん、この年の最終戦でシューマッハーはビルヌーブへ接触事故を起こして、全ポイント剥奪というペナルティを受けていたから、どちらにしてもビルヌーブがチャンピオンになっていた。
だが、もしハンガリーGPでビルヌーブが2位だったら、最終戦をスタートする前のポイントはシューマッハーが78点でビルヌーブは73点となり、最終戦でシューマッハーは2位以上でタイトルを獲得していたこととなり、あのような無理な接触事故は起こしていなかった可能性が高い。
ビルヌーブにとっても、97年のハンガリーGPは、譲ることができなかった重要な一戦だった。
(Masahiro Owari)
関連ニュース
11/22(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
11/23(日) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
11/24(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 403 |
2位 | ランド・ノリス | 340 |
3位 | シャルル・ルクレール | 319 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 268 |
5位 | カルロス・サインツ | 259 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 217 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 208 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 63 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 35 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 608 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 584 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 555 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 425 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 86 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 50 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 49 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |