フェラーリ監督のジャン・トッドは、4月20日の第4戦サンマリノGPに2台のF2003−GAを持ち込むかどうかについて、明言を避けている。
「できれば2台持って行きたいね」とトッド。「今週の(ムジェロとフィオラノでの)テストで全く期待を裏切られるような結果が出ない限りは、2台持ち込むのが普通なのだが」。「まだ分からない」。
トッドは、イモラで必ず立ち直り、好成績を収める重要性を認める。「重要だね」と彼。「それはここ(ブラジル)でも同様に重要なことだったのだが、我々のライバル(マクラーレン・メルセデス)がまたポイントを重ねた今となっては、更に重要度は増している」
ではインテルラゴスでの日曜のレースをどう考えたのか? 「明らかにトラック上では我々が最速だった」。「だが不運にも最終的にはノーポイントに終わった。しかしマレーシアでも言った通りこれは厳しい闘いだ。過ぎた結果を受け入れながらも、前進を続けるしかない」
「一方で、いい車さえあればいいパフォーマンスを見せるのは楽になるだろう。3秒も遅れているときに取り戻す方法も分からないようではおそらくストレスも増す。だがあえて言うと、我々は自分たちの仕事に愛情があるし、勝ちたいという思いに動かされている。この週末は大事なチャンスを逃したね」
最も残念だったのはおそらく、レースをリードしながら突然のエンジントラブルに泣いたルーベンス・バリチェロの一件ではないだろうか。
「燃料システムに問題があった」と説明するトッド。「レースが始まってすぐに彼の車からのテレメトリーが正確に取れなくなり、間もなくエンジンにミスファイアが生じるようになった。その後また同じことが起きたが完全には抑えきれなかった。データ上は問題なかったが、結局システム内の燃料トラブルを正確に把握できず、いまだに原因がつかめない。ファクトリーに戻ったら解析を急ぎたい」