今年のブラジルGPはジョーダン・グランプリとフォード・コスワースにとって、いくつかの大切な記録を刻むイベントとなる。
1950年にFIA世界選手権が制定されてからちょうど700戦目となる当GPが、ジョーダンにとっては200戦目のレースとなる。また、通算175勝を挙げたフォード・コスワースには、この700戦目のGPで勝率がちょうど25%になる。
「本当に200戦にもなるのかい?」とエディー・ジョーダン監督。「F1にきてからの12年の間にはいい時も悪い時もあったが、周囲がどう見ようと、私は私のチームとその功績を誇りに思う」
「常々言っていることだが、私が一番よかったと思えたのはデビューイヤーの1991年を無事に過ごせたこと、それからもちろんそれぞれのレース優勝、特に1998年のスパでの1−2などだ。自分のドライバーと一緒に表彰台に上がったことのあるチーム監督なら誰でもこう言うはずさ。一度あの感激を味わったらやめられなくなる、とね。私もぜひもう一度と思う」
この週末、その望み通りチームに栄光がもたらされるかどうかはジャンカルロ・フィジケラとラルフ・ファーマン次第だが、両者とも今季初ポイントをぜひとも手にしたいと意気込んでいる。
「ブラジルは美しい国だが、他の町には行ったことがないんだ」とフィジケラ。「でもインテルラゴス・サーキットは好きだし、2000年の2位など何度かいいリザルトも残しているよ」
「サンパウロのあのトラックは、スパやモントリオール、モナコと並んで僕のお気に入りなんだ。セパンでは身体も車も準備万端で臨んだのに残念ながらスタートを切れなかった。だからブラジルGPではとにかく完走してチームのポイント獲得に貢献したい。マレーシアでのラルフの力強い走りを見れば、きっと叶えられることだと思う」
チームメイトのファーマンはこう加える。「マレーシアであそこまでいけたので、次のレースにはとても期待している。フルレースを走りきる自信が持てたし、トラック上でのバトルを本当に楽しめた」
「ブラジルGPはとてもバンピーで反時計回りの身体的にきついレースになるが、マレーシアでも体力的な問題はなかったからそれほど心配はしていない。反時計回りは走ったことがないから、どう違うのかまだよく分からないけど、とにかく待ち遠しいよ」