フェラーリのルーベンス・バリチェロが、ブラジルＧＰには新車Ｆ２００３ーＧＡを持ち込まないというチームの決定を支持している。
　先週のバルセロナテストで、ミハエル・シューマッハーとルカ・バドエルに続いて初めて２００３年マシンを走らせたルーベンスはこう語る。「終日いい走行を重ねられた。初テストは満足な結果で、新車の第一印象は良かった」「新車は明らかにＦ２００２より速そうだったが、まだいくつか改善が必要なので、ブラジルに持ち込むのは旧型車でいいと思う。昨年は初めて勝ったレースでもあるしね。新車の方が速くても今の時点では信頼性がとても重要だし、Ｆ２００３−ＧＡが終日よく走ったとはいえ、インテルラゴスには旧型車を持って行く方が正解だ」
　昨年の今頃のバリチェロはポイント獲得を逃し続けていたが、今年はすでに８ポイント。となれば、チームがまだ未勝利とはいえ、個人的には昨年以上のシーズンスタートといえるのだろうか？
「ある年と次の年を比較することはできない。今年の開幕戦もあんな特別な状況にならなければもっとポイントが獲れていたはずだし、第２戦では２位に入ったのだから、とにかくこの調子でいくだけ」「みんなフェラーリの危機だと言うが、僕にしてみれば全くそんなことはない。マレーシアでライバル勢に分があることは予想していた通りだし、今の僕はもうブラジルでうまくやることしか頭にないよ」
　バリチェロは先週木曜（３月２７日）、すでに地元サンパウロに飛び、自国ヒーローとしてホームＧＰ開催前の多忙な日々を過ごしている。

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