テストでかなりの速さが証明され、オーストラリアでもファン−パブロ・モントーヤが2位に入り、マシンポテンシャルの高さを示したBMWウイリアムズF1チームだが、来るブラジルGPでは、そのポテンシャルを余すことなく発揮しようと意気込んでいる。
モントーヤにとって、故郷に1番近い場所で行われるブラジル戦は“ホーム”レースにも等しいGP。サーキットに詰め掛ける大勢のファンからの応援を後ろ盾にし、好成績を挙げようと意気盛んだ。
「ブラジルGPは、僕にとってホームレースのようなもの。僕の祖国に1番近いサーキットだし、いつもたくさんのコロンビア人ファンが詰め掛けてくれるので、とても嬉しく思う。F1に入ってからの2年間、サーキットが黄・青・赤の旗で埋められているのを目にしては感動している」
「僕たちは過去2年間、インテルラゴスで好成績を収めてきた。今年も続けていい成績が収められるものと期待している。インテルラゴスは僕たちのマシンに向いているサーキットのようだ。レースでの目標は、2001年に手元から逃げていった優勝を獲得することだ」
「インテルラゴスはいいトラックだが、路面がバンピーなので、テクニックのいる難しいサーキットだ。最適なセットアップを見つけることもなかなか難しいため、インテルラゴスはいつもチャレンジグなレースになる。さらに、気温が高く、反時計回りでの周回なので、かなり体力を消耗する。今年もきっと、ハードなレースになるだろう」
一方、僚友のラルフ・シューマッハーは、まずは新スタイルの予選で結果を残したいところ。ラルフはマレーシアで17番手、オーストラリアで9番手と、新ルールになってからは予選タイムでモントーヤにかなり水を開けられている。
とはいえ、ラルフは、マレーシアでの4位フィニッシュをはじめ、ここまで6ポイントを獲得しているだけに、楽観的な見通しを持っている。
「マレーシアでは改良点がたくさんあることが露呈したけれど、17番手スタートから4位でフィニッシュできたことについては、もちろん喜んでいる。サンパウロは、これまで以上に僕たちのマシンに向いているサーキット。FW25は狭いインフィールドセクションで威力を発揮するはずなので、僕としては大いに自信を持っている」
「何はともあれ、僕はまず予選をきっちり走らなければならない。僕の強みと言えば、短時間で可能な限りベストなセットアップを見つけられることだしね。予選をうまくこなすのは重要ことだ。ルールが新しくなったため、これまで無かったようなことがレース中に起こるようになったが、(開幕2戦のように)レース中にチャンスが訪れることをいつも期待できるわけではないからね」
チーフオペレーションズエンジニアのサム・マイケルは、今週末のレースとサーキットについて次のように語った。「インテルラゴスは、オーバーテイク可能な所が2、3カ所あるので、みんなワクワクするレースになるだろう。コースは主に中・低速コーナーとストレート部分から成っている。高速コーナーも2つある。いずれも曲がりきった後、さらに別のコーナーが続いている。