ＦＩＡが今週、どのような“特殊事情”があろうともＨＡＮＳ未装着でのレース出場は認めないと発表したのを受け、フェラーリのルーベンス・バリチェロが不快感を示した。

　バリチェロは先週末のマレーシアＧＰで、医学的な見地からＨＡＮＳ未装着についてシド・ワトキンズの特別承認を受け、同デバイスを使用せずにレースに出場した。しかし、ＦＩＡはその後、声明を発表し、この特別処置は今後容認できないもので、ＨＡＮＳに対し“違和感”を覚えるドライバーは、レースに出場できないという見解を示した。
　バリチェロは、伊『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙のインタビューに答えて次のように語った。
「ＦＩＡの声明を聞いたとき、僕は単なる冗談かと思った。ＦＩＡが声明を発表した限り、僕はＨＡＮＳを装着することになるだろう。しかし、以前にも言ったとおり、ＨＡＮＳを装着すれば僕は終わりだ。人の痛がる首輪を無理やりはめさせるというのは理解できない。この議論は、壊れているマイクでインタビューを行っているようなもの。話にならない。こうなった限り、僕の果たす義務はＨＡＮＳを使うこと。ただそれだけだ」
　ＨＡＮＳは今年からＦ１で使用が義務付けられている。

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