RedBull関連記事
F1 Topic:モナコのPUトラブルでルノーへの信頼を再び失ったレッドブル、カナダGPの新PUを注視
2018年5月29日
レッドブルのモーターホームであるエナジーステーションで、レース後に行われたクリスチャン・ホーナー代表の優勝会見。冒頭、記者たちの後方から、いきなりこんな質問が飛んできた。
「質問していいですか? ホンダに関してなんですが……」
質問の主は、ゲルハルト・ベルガーだった。オーストリア出身で元F1ドライバーのベルガーは、レッドブルのオーナー、デートリッヒ・マテシッツとも親しく、かつてトロロッソの共同オーナーを務めていたこともあって、いまでも年に数回、グランプリを訪れると、レッドブルのモーターホームに足を運び、ホーナーとも顔なじみだ。
そのベルガーがどうして『ホンダ』の名前をメディアの前で出したのか。それはベルガーは90年から92年までの3年間のマクラーレン時代に、ホンダ・エンジンを走らせていたホンダ・ドライバーだったからだ。そして今年、そのホンダの現場責任者としてF1に復帰した田辺豊治F1テクニカルディレクターは、92年にベルガーのエンジン側のレースエンジニアを務めた人物。
ベルガーにとって、ホンダの活躍は他人事ではないようで、モナコGPでも田辺TDに会うなり、「More Power(もっとパワーを)!!」と言ってきたという。
「どこで会っても、(ベルガーの)最初のひと言はいつも「more power」です」と言う田辺TDは、「『イエス』と言って、笑ってごまかしました」という。
しかし、笑ってはいられないのはホーナーのほうだ。モナコGPでドラマチックな勝利を飾ったものの、それはパワーユニットにトラブルを抱えたから。ルノーへの信頼は再び落ちてしまったからだ。優勝会見で2019年のPUについて質問されると、それまでの笑みが消え、真剣な表情でこう答えた。
「2週間後のモントリオールで投入されるであろう新しいスペックのパフォーマンスを見て決めたい」
田辺TDはPUのアップグレードに関しては、沈黙を貫いている。「(新スペックに関しては)入れたら、言います」
ただし、ホーナーは「6月下旬から7月上旬に決断したい」とも言っており、もしカナダGPに間に合わなかった場合は、6月22〜24日のフランスGP、6月29日〜7月1日のオーストリアGPに新スペックが投入される可能性も残されている。
果たして、ホンダはカナダGPに新スペックを投入するのか? そして、新スペックでホンダはどれくらいパワーアップするのか? 「More Power」と叫びたいのは、ホンダのスタッフなのかもしれない。
(Masahiro Owari)
関連ニュース

1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

