F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

F1オーストラリアGP技術解説(1):フロントウイングをまだ決めきれないフェラーリ

2018年4月2日

 F1の開発はとどまるところをしらず、毎グランプリ、新しいパーツが導入されている。F1iのテクニカルエキスパート、ニコラス・カーペンティアーズが週末に見つけた注目のアイテムを紹介、分析する。
———————————–
(1)試行錯誤中のフェラーリ

フェラーリ フロントウイング比較

 開幕戦を制したフェラーリ。しかしSF71Hの真の戦闘力に関しては、チーム自身もまだ完全には理解し切れていないようだ。それもあったのだろうセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンは初日フリー走行に2種類のフロントウイングを何度も取り換えながら、性能確認をしていた。ひとつは昨年のマクラーレンを模倣し、バルセロナテストでも使用したもの。もうひとつは、昨年型だった。それぞれの矢印で示したように、変更点は多岐にわたる。


 SF71Hは外観こそ昨年型に似ているが、大きく伸ばしたホイールベース、そして異なるデザインを採用したフロントウイングなど、開発コンセプトは大きく変わったと言っていい。その中でもフロントウイングは最初に気流が当たり、それがマシン後部へとスムーズに流れていくための、非常に重要なパーツである。


 レース後のベッテルは、「まだマシン挙動には満足できない。望まない場所で不用意にスライドしたりしてたしね」と、まだ完全に信頼して攻め切れるまでには、マシンは仕上がっていないようだ。


(2)レッドブル風ディフューザー

フェラーリのディフューザー

 メルボルンでのフェラーリはディフューザー両端の内側に、ベロ状のパーツを追加していた。明らかに去年のレッドブルRB14の影響を受けたものである。


(3)ミラーにひと工夫を加えたレッドブル

レッドブルのミラー

 メルボルンに投入したミラーは、かなり空力を意識したデザインになっていた。形状が大きく変わり、コクピットからさらに離れ、ほとんどサイドポッド開口部の前に位置している。


(4)ルノーに新たなミニTウイング

ルノー、ミニTウイング

 ルノーはフリー走行で試したミニTウイングを、レースではカルロス・サインツJr.車だけに搭載した。ザウバーも土曜日にミニTウイングを投入しているが、こちらは二重構造になっている。


 今季の技術規約変更で、Tウイング自体は禁止された。しかし3条5項1の条文のあやふやな部分を突いて、チームはミニTウイングに活路を見いだそうとしている。去年までのTウイングに比べると限定的とはいえ、マシン上部の気流を下部に流し、ディフューザーの性能をより最適化させる効果はあるようだ。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(Translation:Kunio Shibata)


レース

11/22(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
11/23(日) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
11/24(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン403
2位ランド・ノリス340
3位シャルル・ルクレール319
4位オスカー・ピアストリ268
5位カルロス・サインツ259
6位ジョージ・ラッセル217
7位ルイス・ハミルトン208
8位セルジオ・ペレス152
9位フェルナンド・アロンソ63
10位ニコ・ヒュルケンベルグ35

チームランキング

※ラスベガスGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム608
2位スクーデリア・フェラーリ584
3位オラクル・レッドブル・レーシング555
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム425
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム50
7位BWTアルピーヌF1チーム49
8位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム46
9位ウイリアムズ・レーシング17
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
  • 最新刊
  • F1速報

    Rd19 アメリカ&Rd20 メキシコ&Rd21 ブラジルGP号