ミナルディのボス、ポール・ストッダートがついに怒りを顕わにした。その相手は、彼に言わせれば果敢なプライベートチームをＦ１から永遠に追い出そうとしている張本人、マクラーレンのロン・デニスだ。
このところデニスは、ジョーダンのようなチームになら“軍資金”を寄付してもいいが、それがミナルディにも流れるのはどうかと思うと発言するなど、ミナルディがＦ１に参加する“資格”に対して婉曲な批判を行っていた。デニスはその発言の理由として、ジョーダンはミナルディよりはるかに歴史が浅いにもかかわらず、すでに通算３勝を記録したという事実を挙げている。
「特にロンはこの１０日間ほどの間に、私に対して明らかに悪意のある攻撃を行った」とストッダートはロイター通信社に対して語った。「彼ら（マクラーレンやウイリアムズ）は、Ｆ１にはミナルディのようなチームの居場所はないと考えていることを、多かれ少なかれほのめかす発言をしている。だが、彼らは自分たちの昔の姿を思い出してみるべきだ。マクラーレンもウイリアムズも、かつてはうまくいかない時期があったのだから」
「もうひとつ、彼らが思い出すべきは、潤沢な予算があるのだからミナルディなど気にせずに、世界選手権を勝ち取ることに集中すればいいということだ。彼らほどの予算があれば、私だってすぐにチャンピオンになってみせるさ」
「私は政治的な争いが好きでこの世界に入ったわけではない。しかし、私の時間のほとんどは、そうしたモメごとに費やされている」とストッダート。ちなみに、オーストラリアで行われる今シーズン最初の記者会見では、奇しくも彼とその“ライバル”が同席することになっているという。「きっと楽しい会見になるだろうねぇ……」

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