ジャガー・レーシングの新マネージングディレクター、デイビッド・ピッチフォースが、オーストラリアＧＰの予測について、慎重な態度を見せている。新車Ｒ４コスワースの仕上がりが予定に程遠いというのだ。
他チームのニューマシンと共に、ジャガーの新車Ｒ４も開幕戦で実戦投入されるが、テストでのＲ４には欠点が目立ち、迫る週末を前にピッチフォースには課題が残された。テストでは、扱いづらい昨年型Ｒ３に比べタイムはよかったものの、ピッチフォースは本当の位置づけについて少々現実的なコメントを残す。
「これから始まるコンペティションについて、冬季テストからは多くのことは分からない。日曜の午後にレースが始まるまでは、我々の走りがどの程度なのか予想を立てることは不可能だ」とピッチフォース。「車を仕上げるまでにはまだまだ問題点があって、ここまでの前進ぶりは然るべく納得はいくものの、完全に満足できるものかといえばとてもそうとは言えない」
「チームは開幕戦の準備のために休みもせず仕事を続けている。金曜の２時間のテストはドライバーにもチームにも、トラックコンディションをより理解し、また自分たちのセットアップを土日に向けてより理解する機会になる」
新コンビのマーク・ウエーバーとルーキーのアントニオ・ピッツォニアは新車のパワーに満足しているが、ピッチフォースはやはり開幕戦に向け慎重な発言を繰り返す。
「メルボルンは我々のニューマシン、コスワースＣＲ５−Ｖ１０エンジンのデビューレースになる。コスワース・レーシングは冬の間、強力に開発を押し進めてきたが、初めてのレースはこれからだ。アントニオとマークの二人はとても待ち望んでいるが、とにかくやってみないことには分からないね」

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