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ブラジルGP技術解説(2):ルノーの積極的なアップデートは不発?

2017年11月21日

 F1の開発はとどまるところをしらず、毎グランプリ、新しいパーツが導入されている。F1iのテクニカルエキスパート、ニコラス・カーペンティアーズが週末に見つけた注目のアイテムを紹介、分析する。

■ルノー、フェラーリ&メルセデス風の冷却用えらを投入

 メキシコGPからルノーがRS17に採用したコクピット両脇の冷却用えらは、フェラーリとメルセデスのそれにかなり似通った形状である。

2017年F1F1ブラジルGP ルノー、サイドの冷却パーツをアップデート

■精力的なアップデートもブラジルでは不発だったか

 ここ数戦のルノーのアップデートペースには、目を見張るものがあった。ブラジルGPではアメリカGPで導入したディフューザー両端のウイングレットを、ディフューザー本体により接近させた。しかしこの週末のパフォーマンスを見る限り、その効果が十分だったとは思えない。

2017年F1F1ブラジルGP ルノーのディフューザーのウイングレット新旧比較

■消滅必至のTウイングに、改良を加えるハース

 2018年には禁止が見込まれるTウイングだが、ハースは今も改良を加え続けている。ブラジルではアッパー部分のダブル構造により大きな段差を付けていた。

2017年F1F1ブラジルGP ハースが新Tウイングを導入

■topic:マクラーレンがシャークフィン存続に拒否権発動

 今季から導入されたシャークフィンは、現行形態のままでは2018年には搭載できないことになっていた。それでもFIA(国際自動車連盟)といくつかのチームは、来季以降の継続使用を希望し、前回のストラテジーグループミーティングで彼らの意向が原則承認されるはずだった。ところが参加者全員の賛成が必要なこの案件で、マクラーレンだけがまさかの反対を表明。その理由は今のところ不明だが、このままではシャークフィンに大幅な技術変更を加えるか、完全禁止になってしまいそうだ。

マクラーレンはシャークフィンを小型化することを希望している



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(Translation:Kunio Shibata)


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