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ブラジルGP技術解説(1):2018年注目のF1エアロパーツは“ハロ”。非搭載時の“原始的な”気流テスト

2017年11月20日

 F1の開発はとどまるところをしらず、毎グランプリ、新しいパーツが導入されている。F1iのテクニカルエキスパート、ニコラス・カーペンティアーズが週末に見つけた注目のアイテムを紹介、分析する。

■2018年を見据えたエアインテーク

 来季2018年の大きな変更のひとつが、頭部保護デバイス“ハロ”の導入である。それによって、コクピット周りの気流の流れが大きな影響を受けることになる。

2018年からF1に導入されるコクピット保護デバイス“ハロ”

 ここ数カ月の各マシンの改良を見ると、その領域で空力エンジニアたちがかなり苦心していることが窺える。たとえばインテルラゴスでのルノーは、ハロを装着しない状態で、エアインテーク真下に7本ものピトー管を取り付け、気流測定をしていた。

2017年F1ブラジルGP ルノーのエアロテスト

 その真の目的は、ニコ・ヒュルケンベルグが被った2種類のヘルメットでの、気流比較をすることだった。初日FP1でヒュルケンベルグはヘルメット後部にデフレクターと呼ばれる空力デバイスの付いた仕様と、そうでないものをテスト。気流を可視化するためにデフレクターには緑色の毛糸が数本取り付けられた。原始的な方法に思われるかもしれないが、通常この手の空力テストでよく使われる派手な液体のフロービズは、エアインテークに液体が入り込む恐れがあるので使用できなかったのだ。

2017年F1ブラジルGP ニコ・ヒュルケンベルグのヘルメットにエアロテスト用デバイス

■フォース・インディアの特殊リヤホイール


2017年F1ブラジルGP フォース・インディアのホイールに特殊なリム

 フォース・インディアは今回、リヤホイールに特殊な形状のリムを投入した。ブレーキディスクとタイヤラバーから放出される熱をできるだけ早く逃し、タイヤのオーバーヒートを防ぐことが目的だった。レッドブルも同様の目的のリムを導入しているが、刻まれた溝の角度は90度違っている。

■topic:メルセデスが見せた、底知れぬポテンシャル

 ルイス・ハミルトンが予選Q1でクラッシュした後、メルセデスは、今季残り2レースしか残っていなかったにもかかわわらず、迷わず5基目のエンジンを投入した。ただでさえ信頼性に定評のあるメルセデス製パワーユニットである。レース中、担当エンジニアからハミルトンに対して、こんな指示が飛んだ。「全部で14回、オーバーテイクボタンを使っていい」と。ピットスタートからの驚異的な追い上げには、これも大きく貢献したのである。


この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(Translation:Kunio Shibata)




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