F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

毒舌パドック裏話 F1アゼルバイジャンGP編:メディアに優しい独裁国家のスポーツイベント

2017年7月3日

 ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第8戦アゼルバイジャンGP編です。

----------------

 史上初のアゼルバイジャンGPが終わった。もちろん、昨年もこの場所でレースはあったのだが、あれは「ヨーロッパGP」だ。この国の統治者たちは、昨年のイベント名が国外でお笑いぐさになったことに気付いたのかもしれない。実際、アゼルバイジャンがヨーロッパの一部だとすれば、日本はアフリカに属すると言ってもいいくらいだ。

 当然のことではあるが、バクー市民は、アゼルバイジャンが権力世襲の独裁者が統治する国だという事実を隠そうとする。特にその傾向が顕著になるのは、この街を世界的な規模のスポーツイベントが訪れる時だ。私が現地で会った十数人の市民に、この街での暮らしはどうかとたずねたところ、ひとりの例外もなく、話し始める前にさっと周囲を見回した。もちろん、制服姿の官憲がいないことを確かめるためだ。

 その統治者、アゼルバイジャンの現大統領閣下が、副大統領でもある夫人を伴ってサーキットに姿を見せたことは言うまでもない。独裁的統治者は、どこの国でもこの手のビッグイベントが大好きなのだ。ただ、大統領閣下は目の前で行われているのが一体何なのかはよくご存じなかったようで、グリッド上を歩いていて轢かれそうになり、お付きの者がすんでのところで引き止めて、ことなきを得るという一幕もあった。

 もっとも、私個人としては、全体主義的な独裁政権は嫌いではない。彼らは外国から来た報道関係者に良い印象を与えようと、あらゆる努力を惜しまずに歓待してくれるからだ。期待に違わず、木曜の夜にヒルトン・ホテルの屋上で開かれたパーティでは、ジャーナリスト全員にすばらしい食事とおいしいワインが振る舞われたし、メディアセンターも同じホテルの中に設けられていた。

■アロンソのブラックジョーク
XPB Images

…記事の続きは会員登録後閲覧できます。

※こちらの記事は一般&プレミアム会員専用のコンテンツとなります。
一般+プレミアム会員一括登録
※会員登録後、本文記事が表示されない場合、ページの更新をお試しください。



レース

5/24(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
5/25(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
5/26(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※モナコGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン169
2位シャルル・ルクレール138
3位ランド・ノリス113
4位カルロス・サインツ108
5位セルジオ・ペレス107
6位オスカー・ピアストリ71
7位ジョージ・ラッセル54
8位ルイス・ハミルトン42
9位フェルナンド・アロンソ33
10位角田裕毅19

チームランキング

※モナコGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング276
2位スクーデリア・フェラーリ252
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム184
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム96
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム44
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム24
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位ウイリアムズ・レーシング2
9位BWTアルピーヌF1チーム2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
第10戦スペインGP 6/23
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.5 第5戦中国GP & 第6戦マイアミGP