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【あなたは何しに?】バクーに現れたルノー元代表ブリアトーレの真意とは

2017年6月28日

 F1シーズンを転戦していると普段見かけない人との出会いがある。そんな人に、「あなたは何しに、レースに来たのか?」を尋ねてみる特別企画。今回はルノー元代表のフラビオ・ブリアトーレだ。 


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「いくつか選択肢がある。いま、みんなが話しているよりもたくさんね。その中には、サプライズもあるよ。この先、どうなるか見てみよう」


 2015年のブラジルGP以来、2シーズンぶりにQ1落ちしたアゼルバイジャンGPの予選後、マクラーレンで行われた記者会見で、2018年の進路について尋ねられたアロンソは、微笑みながら、そう語った。



アゼルバイジャンGP予選後のアロンソ
アゼルバイジャンGP予選後のアロンソ

 アロンソとマクラーレンとの契約は、2017年限りとなっている。2018年の去就について、アロンソはかねてから「勝てるチーム」を希望しており、現状のままではマクラーレンに残留する見込みは低い。


 だが一方で、2018年も勝てるチームと目されているトップ3のメルセデス、フェラーリ、レッドブルは、現行のラインナップのままとなる可能性が高い。つまり、アロンソにはマクラーレンが来年勝てるかどうかに関係なく、残留するしか道は残されていないと思われていた。


 そんな状況にもかかわらず、アロンソが強気な発言を行ったのには、理由がある。それは、アゼルバイジャンGPが開催されていたバクーを、重要な人物が訪れていたからだ。その人物とは、元ルノーのチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレだ。


 2005年と06年にアロンソとともにタイトルを獲得したブリアトーレ。しかし、2人はドライバーとチーム代表という関係だけではない。ブリアトーレはアロンソのマネージメントを影で支えている真のマネージャーなのである。そのブリアトーレがシリーシーズンが始まろうというこの時期に、サーキットを訪れた。いったい、ブリアトーレは何をしにバクーにやってきたのか。


 目的のひとつが、メルセデス幹部との会食だ。アゼルバイジャンGPの金曜日、6月23日の夜に、ブリアトーレはメルセデスのトト・ウォルフ(エグゼクティブディレクター/ビジネス)とニキ・ラウダと会食している。その件について尋ねられたウォルフは、会食した事実は認めながらも、アロンソの契約に関する交渉はいっさいしていないと語った。


「フラビオと食事をすれば当然、アロンソのことも話題に挙がる。でも、それはインディ500について。アロンソが来年、われわれのチームに加わるといったような話はしていない。なぜなら、われわれは現在のドライバーラインアップにとても満足しており、そこに疑問を抱く理由はないからね」


 ウォルフとラウダと会食した翌日、ブリアトーレはマクラーレンのホスピタリティハウスでアロンソの現場マネージャーを務めるルイス・ガルシアと話し込んでいた。ガルシアはアゼルバイジャンGPの週末、ルノーのシリル・アビデブール(マネジングディレクター)と密会していた。

アゼルバイジャン大統領と談笑するブリアトーレ
アゼルバイジャン大統領と談笑するブリアトーレ

 だが、契約の話は何もサーキットでなくてもできる。むしろ、ほかの人間が大勢いるサーキット以外で行われることのほうが多い。さらに大物ドライバーのトップチームへの移籍というのは、秘密裏に行われる。


 なぜなら、トップチームには大手自動車メーカーや大手企業がスポンサーについているため、正式に発表されるまで、情報の漏洩を嫌うためだ。それは2013年にマクラーレンからメルセデスに移籍したハミルトン、15年にレッドブルからフェラーリに移籍したベッテルがそうだった。


 アロンソが現役ドライバーの中で、いまでもトップクラスであることは、多くの人々が認めている。だからこそ、アロンソとそのマネージメントスタッフには泰然自若として構えていてもらいたい。



(Masahiro Owari)


レース

4/18(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
4/19(土) フリー走行3回目 22:30〜23:30
予選 26:00〜
4/20(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

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1位ランド・ノリス77
2位オスカー・ピアストリ74
3位マックス・フェルスタッペン69
4位ジョージ・ラッセル63
5位シャルル・ルクレール32
6位アンドレア・キミ・アントネッリ30
7位ルイス・ハミルトン25
8位アレクサンダー・アルボン18
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール10

チームランキング

※バーレーンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム151
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム93
3位オラクル・レッドブル・レーシング71
4位スクーデリア・フェラーリHP57
5位マネーグラム・ハースF1チーム20
6位ウイリアムズ・レーシング19
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム10
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム7
9位BWTアルピーヌF1チーム6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

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