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F1アメリカGP、絶対に落とせないレースでハミルトンがPP獲得、フェラーリは苦しい3列目

2016年10月23日

 F1第18戦アメリカGPの予選は雲ひとつない快晴の空の下でスタートを迎えた。午前中のFP3ではレッドブル勢がトップタイムを記録したが、メルセデスAMG勢が完璧なアタックを敢行していないため両者の実力がハッキリと見えないままの予選となった。 


 スーパーソフトとソフトのタイム差が1秒と大きいため、予選Q1からメルセデスAMGを含めほとんどのマシンがSSを履いてアタックに向かう。最初のアタックでトップに立ったのはルイス・ハミルトンで、ニコ・ロズベルグも0.101秒差で2番手に続く。


 メルセデスAMG勢が中古のSSで走ったのに対し、新品のSSを投入したレッドブル勢は0.3秒差で3位・4位に留まり、その後ろにはセクター1で全体のベストタイムを記録したフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが飛び込み、フェラーリ勢はフラストレーションを募らせる。


 その後ろはウイリアムズ、トロロッソ、マクラーレンが入り乱れる接戦となる。コース上にはトラフィックも多く、アタックのタイミングで大きなロスもあり得る状況だ。


 残り3分で10位カルロス・サインツJr.以下の全車がSSで2回目のアタックへ。1回目のアタックをソフトタイヤで行なったジェンソン・バトンは「最終コーナーでルノーがレーシングライン上にいたんだ!」と訴えるなどトラフィックの影響もありQ1を突破するタイムは記録することができなかった。


 激しい接戦のQ1突破争いの中で、ロマン・グロージャン、ケビン・マグヌッセン、バトン、フェリペ・ナッセ、マノー勢がQ1敗退となった。



2016年F1第18戦アメリカGP キミ・ライコネン
2016年F1第18戦アメリカGP キミ・ライコネン
 予選Q2ではメルセデスAMG勢とマックス・フェルスタッペンが決勝スタートタイヤを考慮してソフトタイヤでアタックに出る。そのためQ2のトップタイムはダニエル・リカルドのものとなり、フェルスタッペンはフェラーリ勢の後方6位となる。


 残り3分で7位ヒュルケンベルグ以下が新品のスーパーソフトタイヤを履いてアタックへ。ヒュルケンベルグがフェルスタッペンを上回って6位、FP3で2セットともパンクを喫して早めの終了を強いられたサインツJr.はアタックを完璧にまとめて8位、その後方にウイリアムズが飛び込んだ。これによってセルジオ・ペレスは0.1秒届かず11位でQ2敗退となった。フェルナンド・アロンソは果敢にアタックをしたものの12番手、ダニール・クビアト、エステバン・グティエレス、ジョリオン・パーマー、マーカス・エリクソンもQ2で敗退となってしまった。


 地元ハースのグティエレスはターン15でのロックアップに「XXX!」と感情剥き出しで悔しがったが、エンジニアは「君の姿勢は素晴らしかったと思うよ」と果敢なアタックを賞賛した。



2016年F1第18戦アメリカGP 予選 ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ、ダニエル・リカルド
2016年F1第18戦アメリカGP 予選 ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグ、ダニエル・リカルド
 予選Q3では新品タイヤを2セット残しているトップ3チーム6台がまず開始早々にアタック。ハミルトンがトップタイムを記録するが、ロズベルグもターン1でミスをしながらも0.072秒差で食い下がる。レッドブル勢は0.5秒差で3位・4位、フェラーリ勢が5位・6位と並んだ。


 残り3分半を切ったところで各車が最後のアタックへと向かう。メルセデスAMG勢はやや早めにコースインし、残り2分でフェラーリ勢が最後にコースへと向かった。


 ハミルトンはアタック直前に「7速へのシフトダウンがおかしい」と訴えたが、セクター1でロズベルグに0.3秒もの差を付けるベストタイムを記録し、セクター2ではロズベルグが逆にベストタイムを記録したものの、両者ともにセクター3のタイムはやや伸びず、結局ハミルトンがサーキット・オブ・ジ・アメリカズで自身初となるポールポジションを獲得した。


 ロズベルグは2位、レッドブル勢同士の戦いはリカルドが制し、ロズベルグまで僅か0.3秒差という3番手タイムを記録した。その後方ではライコネンがベッテルを下して5番手。そしてヒュルケンベルグがウイリアムズ勢を上回るタイムで7位に飛び込んだ。


 チャンピオンシップを争う上では絶対に落とすことのできないレースを前に、まずはハミルトンがポールポジションを獲得し良い流れを作ったと言える。今年のオースティンは明日にかけても好天が予想されており、雨の心配はない。ハミルトンとしては確実に優勝を狙いに行きたいところだが、予選のタイム差と金曜のロングランペースを見る限りではレッドブル勢の速さも気になるところだ。



(Text:Mineoki Yoneya)


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