最新記事
- フェルスタッペン2位「一時は遅すぎて6位も覚...
- 【角田裕毅F1第12戦分析】ポイントを望めなか...
- ブラッド・ピット主演映画『F1』のティザー映...
- 【F1第12戦決勝の要点】ついにマシン“ダウン...
- 【ポイントランキング】2024年F1第12戦イギリ...
- 【順位結果】2024年F1第12戦イギリスGP決勝
- ハミルトンが母国で3シーズンぶりの優勝飾り...
- 2024年F1第12戦イギリスGP予選トップ10ドライ...
- 2024年F1第12戦イギリスGP予選トップ10ドライ...
- フェルスタッペン「全開で戦うのが僕たちのス...
- レッドブル&HRC密着:ペレスのスピン、フェ...
- 【角田裕毅F1第12戦展望】天候を理由に大幅変...
今宮純シンガポールGPの見どころ:トップ4チームが約1秒差、セクターで異なるマシン特性
2016年9月17日
トップ3+1、シンガポールGP金曜FP2の1〜7位に昨年と同じ4チームがきた。
メルセデス、フェラーリ、レッドブル、そしてフォース・インディアが1.030秒内の接戦だ。これは今シーズン初めて。シンガポール夜空の下に火花が散った。
セクター1はニコ・ロズベルグ、セクター2はダニエル・リカルド、セクター3はキミ・ライコネン、最速タイムがきれいに分かれた。ピット前とミドル・ストレートはパワフルなメルセデス・ステージ、ここで稼ぐロズベルグ。ラッフルズ大通りを左折して7つの低中速コーナーが続くセクター2は「レッドブル・ステージ」、攻めまくるリカルドがひとりだけ40秒をカット。
“マーライオン像”を過ぎて右折するとマリーナ・ベイ沿いに直角コーナーが6つあるセクター3、ここを「フェラーリ・ステージ」にしたのはライコネン。フロントに切れ味、リヤに粘り味、流麗走法が久々に(失礼)決まっていた。その理由は気温28度、路面32度コンディションで、リヤタイヤのオーバーヒート症状をうまく抑えていたから(みんな、この最終セクションで訴えていたが)。
大抵、3セクターを独り占めするメルセデスに対し、初日まだ滑りやすいダーティ路面においてレッドブルとフェラーリがそれぞれ強みを見せて阻んだ。「三車三様」のマシン・キャラがシンガポールのコース特性とともにはっきり感じ取れた。
さて昨年の大敗から1年、メルセデスは緊張感をもってここに臨み、ロズベルグが1分44秒152まで短縮。しかし1位をあっさり奪ったというより守り切った印象が強い。あの“敗因”をたどればピレリの内圧問題がどうしても絡む。高い指定値→接地面減少→摩擦熱上昇→表面オーバーヒート→リヤ挙動不審……コーナーが多いセクター2から3で彼らは失速していった。
チェックすると2014年は前後とも内圧は16psiで2015年に前18/後17psiに変わり、今年は前20/後17.5psiへ。この指定値の変化で気付くのは後輪が昨年より0.5psiしか高くないことだ。
同じ3スペック供給のオーストリアGPでは前22/後19.5psiだったのだから、大幅に低い指定値と言えるだろう。これが今年、メルセデスにどういう意味をもたらしたのか。金曜2セッションだけではまだその答えは見出せないが、付け加えるとどこのチームからもシンガポールで内圧に関するクレームはない。もちろんメルセデスも……。
昨年はセルジオ・ペレス、今年はニコ・ヒュルケンベルグが6位に割って入ったフォース・インディア。5位セバスチャン・ベッテルに0.021秒差、彼が勝ったのは意外にもセクター2だ。イニシャル・セッティングを“プラス・ダウンフォース”気味に設定、おそらくペレスとその方向性を分けて2台で探ったのだろう。金曜夜から夜明けまでの間に両者のデータを精査、最適セットアップを構築しここで再逆転4位を狙う構えだ。
2位攻防11点差のレッドブル対フェラーリ。4位攻防3点差のウイリアムズ対フォース・インディア。さらに6位攻防3点差のマクラーレン対トロロッソ。終盤にきて6チームが僅差で競い合う展開を目の当たりにするのはとても珍しい。ここから「ミドルリーグ7戦」がスタート――。
(Text:Jun Imamiya)
関連ニュース
7/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
7/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
7/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 237 |
2位 | ランド・ノリス | 156 |
3位 | シャルル・ルクレール | 150 |
4位 | カルロス・サインツ | 135 |
5位 | セルジオ・ペレス | 118 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 112 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 111 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 85 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 355 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 291 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 268 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 196 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 30 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 19 |
8位 | BWTアルピーヌF1チーム | 9 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |