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毒舌パドック裏話:まったく近頃の若者は……

2016年9月12日

 ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。ベルギー&イタリアGP編です。

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まったく近頃の若者は……
 マックス・フェルスタッペンの批判をする前に、ひとつ言っておきたいことがある。彼はF1に新しい興奮と情熱をもたらす新鮮な息吹であり、類まれなる才能の持ち主だ。だがしかし……。

 モーターレーシングはかつてジェントルマンのためのスポーツだった。昔はレースは金持ちの道楽であり、レースをする余裕がある人間はほとんどが紳士になるべく育てられたからだ。当時は、駆け引きのなかで時にタイヤが接触するぐらいはいいが、相手を傷つける可能性があるような、明らかに危険な行為は御法度とされていた。

 レースの歴史が始まったころ、モーターレーシングは今とは比べものにならないほど危険なスポーツで、仲間の葬儀に出た経験を持つドライバーたちは、クルマがコースから飛び出すことのリスクを重く考えていたものだった。スポーツに限らず、死が今よりずっと身近だった時代だが、規則の数は圧倒的に少なかった。なぜなら、何が正しくて何が間違っているのか、モラル上、何が許容範囲にあり、何が許容できないのか、そういった感覚を、社会がひとつの世代から次の世代へと引き継いでいったからだ。

 今の時代であっても、スポーツにある種のフェアプレーを見ることができる。たとえばサッカーの試合中、負傷してピッチで横たわる選手に審判が気付いていないとき、相手チームはボールを外に出す。そしてゲームが再開すると、もう片方のチームがボールを返すのだ。自転車競技では、大きなクラッシュが起きて集団が詰まってしまったときには、選手の呼びかけで、一時休戦し、全員が減速する。

 スポーツ選手の多くが彼の年齢の時にはそうであったように、マックス・フェルスタッペンの内にあるコンパスの針は、北を探してぐるぐる回り続けているような状態だ。私の印象では、仲間のドライバーたちは、何とか彼が正しい方角を見つけられるよう、手助けしたいと考えているようだ。彼自身がそういった指導を歓迎するかどうかは別問題だが。

スチュワードに怒られなかったらいいじゃないか
XPB Images

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