ビタントニオ・リウッツィとクリスチャン・クリエンがバルセロナでフォース・インディアのテストに参加、初日の感想をそれぞれ語った。
スクーデリア・トロ・ロッソの元ドライバーのリウッツィは、過日にスパイカーから名前を変えたフォース・インディアの冬季テスト2日目に合流した。2007年シーズン終了以来初めてとなった今回の冬季テストには、正ドライバーのエイドリアン・スーティル、ホンダの前テストドライバーであり、2005年にレッドブルでリウッツィとともにセカンドシートを共有したクリエンが参加した。リウッツィのタイムはコンマ数秒の差ながら、3人の中でもっとも遅かったが、ポジティブな経験ができたと述べた。
「今日はうまくいったと思う」とリウッツィ。
「僕も楽しかった。トラクションコントロールについてだけど、やることが少し増えるね。とくにロングランでは、より集中して作業にハードに取り組む必要がある」
「コクピットに慣れるまで少し時間がかかった。他のチームで何年も過ごしてきたんだから、当たり前のことだよ。それでコンマ何秒かをロスしたかもしれないけれど、今日はいい仕事ができたと思う。マシンにはまだ小さな問題がいくつかあるが、このチームはとてもプロフェッショナルだから、いつでも克服できるだろう。僕はベストを尽くして、チームとうまくやれるのかどうか見ていきたい」
現在、シート争いのライバルの一人と考えられているクリエンは、3人のドライバーの中でもっとも速いタイムをマークし、リウッツィと同じぐらいの周回をこなした。最後にF1マシンをドライブしたのは8月、スパイカーのテストであったが、クリエンはバルセロナテスト2日目のドライブに満足していると述べた。
「8月からマシンをテストしていないことを思えば、今日のテストにはかなり満足している。再び慣れるのに少し時間がかかった。とくに、ドラクバーエイドが全くない状態だからね。でも、一度慣れてしまえば、いいペースが刻めたし、チームのプログラムにも貢献できたと思う。昼過ぎぐらいまでの時間で56周を走り込めたのはとてもよかった。木曜日、さらに走り込むのを楽しみにしている」
スーティルはこの日、3人の中のみならず、テストに参加した21人のドライバーの中でもっとも多い105周を周回した。マクラーレンからルイス・ハミルトンのチームメイトの座を打診されない限り、スーティルは来季、フォース・インディアでドライブするものと見られている。
「今日はロングランを行った。一貫性がとてもあり、マシンバランスの状態がはっきり分かった。1日が終わる時には、最後のレースのときと違いを感じなかった。トラクションコントロールがなくなり、電子システムが新しくなっていたのだけれどね」
「すごく敏感で最大加速を出すのが難しいので、慣れるのに時間がかかる。今日はブレーキングと加速に集中して取り組んだけれど、僕にとっては、新しいパッケージをドライブして慣れることも、今日の大事なポイントだった」
チーフ・テクニカルオフィサーのマイク・ガスコインは、ノートラブルでテストを終えられたことを喜んだ。フォース・インディアは2台トータルで1000km以上を走り込み、新しい電子コントロールユニットの情報を収集した。
「概して今日のテストはとても建設的だった」とガスコインはコメントしている。
「今日のテストの主な作業は標準ECUの設定だった。2台とも100周以上を走り込み、大きなトラブルもなく、未解決の問題解決に取り組んだ。また、今回はクリスチャンとトニオをテストする機会でもあったが、初ドライブを気持ちよくこなしていたよ。明日も我々はプログラムを継続し、彼らはそれぞれのマシンで丸一日走行を行う」