選手権争いを繰り広げていた過去数年と比べると、今シーズンは目だった活躍を見せられずにいるルノーだが、シーズン終盤になっていくつかの話題の中心となっている。
今週末インテルラゴスで行われる最終戦を前に語ったチームボスのブリアトーレだが、2度のワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソに関して根強くささやかれるルノー復帰のうわさについては新たな事実を語ろうとはしなかった。さらに、プロドライブとマクラーレンのパートナーシップが予想どおり破綻した場合にルノーがマクラーレンの代わりを務めるのではないかという憶測については、即座に否定している。
2008年のドライバーラインナップについて尋ねられたブリアトーレは、「この段階で、慌てて発表をする必要はない」と、以前の発言をくり返した。
「準備が整い、結論が出た時に発表する。だが私たちは、いい選択肢を持つ、有利なポジションにいるんだ」
「いろいろな話があるが、フェルナンドは別のチームとの間に2008年の契約がある。現在のところ、彼はチャンピオン争いに集中していて、3年連続タイトルを得ようと頑張っている。前にも言った通り、彼がフリーならば、私たちは喜んで彼にルノーへ戻ってきてもらいたいと思っているよ」
「ジャンカルロ・フィジケラは、今年私たちのために、非常に手堅く非常にいい仕事をしてくれた。彼の強みはその経験であり、それはマシンのパフォーマンスがあまりよくなかった序盤のレースで、私たちのために大きく役立ってくれた。モナコのようなレースを見てごらん。彼は持てるパッケージからすべてを引き出したんだ。彼は、タイトルを獲るマシンがどのようなものかを知っており、私たちの開発を導く手助けをしてくれた。彼にはとても感謝している」
「ヘイキ・コバライネンについては、最初のうちは厳しかったが、今年の中盤以来、彼に才能があることは誰の目にも明らかになった。私たちは最初から分かっていたがね。ルーキーは、トップのマシンに乗っていなければ、華々しい活躍をするのは難しい。しかし私にとっては、彼は今年驚かされたもののひとつだった。彼は毎レースごとに、どんどんよくなってきている」
プロドライブについては、ブリアトーレはあまり語ることがないようだった。
「この話がどこから来たのか、私には分からない」とブリアトーレは肩をすくめた。
「私たちはプロドライブとはまったくコンタクトを取っていないし、現時点では、別のチームに供給するような立場にもいないよ」