カタルニアサーキットで行われているF1合同テストが4日目を迎えた木曜、ホンダ・レーシングF1チームのジェンソン・バトンが、2日連続でトップタイムをマークした。
バトンは94周を走行し、ベストタイムは1分14秒145だった。僚友のアンソニー・デイビッドソンは約1秒遅れの2番手に続いた。バトンは午前中は2005年型マシンを使用して空力とサスペンションの作業を行い、午後にはV8搭載の“コンセプトカー”に乗り換えた。デイビッドソンは午前中にコンセプトカーのシェイクダウンをした後、午後には007で30周走行している。
3番手はトヨタのリカルド・ゾンタ。ゾンタは60周を走行している。この日はヤルノ・トゥルーリからテストを引き継ぐ形でラルフ・シューマッハーが参加し、TF106を初ドライブしている。ラルフはゾンタより約1秒遅いタイムで9位となった。
4番手にはウイリアムズのマーク・ウエーバーが入った。ウエーバーは、コスワースV8エンジンとブリヂストンタイヤを装着しての初テストについて、こうコメントしている。
「今回のテストでは、新たな要素が数多く加わっている。エンジン、タイヤ、ハイドロリック系、電気系などだ。まるっきり新しいファクターがあると、初期トラブルも出るものだが、今週はそこそこの信頼性が見られたと思う」
「ブリヂストンに関しては、彼らの哲学をミシュランと比較する形で、わずかに知り始めたぐらいの段階であり、新V8エンジンにもなじもうとしているところで、特性の違いに対処している。非常に有意義なテストができ、僕らは幸先のいいスタートを切れたと思う」
ニコ・ロズベルグもFW27Cをドライブ、8番手のタイムをマークした。「今週やっとまたマシンに乗ることができてすごく嬉しい」とロズベルグ。「テストは全体的にとても好調で、トラブルもそれほどなかった。でも、起こったトラブルは全部僕のマシンに出てしまったみたいだね」
「コスワースエンジンは、非常に優れており、パワフルだった。トラブルは全くなく、コース初走行だったことを考えると、これは素晴らしいことだ。新しいギヤボックスもよかったし、ブリヂストンタイヤもとてもいい感じだった。比較するのは難しいけれどね。もちろん、タイヤ開発においてはやるべきことはまだあり、マシンにうまく適合するよう作業をしていかなければならない。マシンの乗り心地はすごくいいよ。最高のフィーリングで、今後のテストに自信が持てる」
マクラーレンは、5番手にペドロ・デ・ラ・ロサ、7番手にファン−パブロ・モントーヤが入った。モントーヤは前を走るマシンがトラブルに見舞われた影響でコースオフを喫したが、幸いマシンにダメージはなかった。
6番手はルノーのフランク・モンタニー。モンタニーはR25で86周を走行している。ルノーからはロベルト・クビカとジョルジョ・モンディーニも参加、ふたりは1台のR25をシェアする形でドライブし、クビカが10番手、モンディーニが13番手だった。
レッドブル・レーシングからはデイビッド・クルサードとロバート・ドーンボスが参加、クルサードは11番手、ドーンボスは14番手だった。“Bチーム”のトロ・ロッソからはスコット・スピードが参加し、12番手のタイムを出している。