バルセロナ合同テスト2日目から、トヨタとウイリアムズF1が参加し、ニューパートナーであるブリヂストンと共に初めて本格的な作業を開始した。
トヨタは今週火曜から4日間の予定で新車TF106をテスト、またウイリアムズは暫定マシンFW27Cを3日間走らせることになっている。今回のテストセッションは、ここ数シーズン使ってきたミシュランタイヤとは異なるブリヂストンの特性に車を適合させることを主な目的とする一方、今後に向け各チームとブリヂストンとの間に、強力な技術的パートナーシップの基礎を築くことも目指す。
ブリヂストン モータースポーツ・テストオペレーション・マネージャー、濱村一之は次のようにコメントした。「今週バルセロナで、ウイリアムズとトヨタと共にテストできることに、我々は大いに胸を躍らせている。まったく初めてのデートみたいだ。お互いに興奮しており、また少しの緊張感もある。いい意味でね!」
「今週のテストの目的はお互いを知り合うことだ。トヨタは来年に向けたまったくの新車を持ち込んでいる。新しいシャシーにV8エンジン、そしてもちろん新しいタイヤだ。ウイリアムズもやはりV8エンジンで走るがシャシーは暫定バージョンだ。最初は、車とタイヤを適合させるために両チームと仕事をしていく。この作業が完了したら、異なるコンストラクションの選択も含むさまざまなスペックの評価を始める」
「フェラーリとミッドランドに加え、トヨタとウイリアムズと仕事ができることを本当に楽しみにしている。我々の目標は2006年に向け可能な限りのベストタイヤを開発することだ。ブリヂストンを履く全4チームは冬のあいだ共に緊密に仕事を進め、ブリヂストンタイヤの総合的なスピード向上と開発のためのデータを皆でシェアしていく」
濱村はまた、GP2チャンピオンのニコ・ロズベルグと引き続き仕事をできることが楽しみだと語っている。ロズベルグは、来季マーク・ウエーバーのチームメイトとなることが発表され、今回ウイリアムズ加入後初の走行を行っている。
「GP2からF1にウイリアムズでステップアップを果たしたニコ・ロズベルグとここで会えたことが私は特に嬉しい」と濱村。「彼がF1に来られたことがとても嬉しいんだ。GP2にいた頃とまったく同じように、彼は非常に有益なフィードバックをしてくれるはずだ」