レッドブル・レーシングのセカンド&サードドライバーとして世界中を転戦するクリスチャン・クリエン、ビタントニオ・リウッツィのふたり。F1の世界では、シートを分け合う熾烈なライバル関係ながら、プライベートでは二人はとても仲が良いという。そんなふたりに、プライベートや東京での生活について語ってもらった。
Q:日本にはいつ来たの?
クリエン(以下K):昨日の朝着いたんだ。
Q:ずいぶん直前に着いたんだね。他のドライバーはもっと早めについてると思うんだけど。
リウッツィ(以下L):PRのために早めに来ているからじゃないかな。遠いところだと時差を調整しなきゃいけないけど、火曜、水曜くらいに入れば十分だよ。それだけあれば日本の文化にも馴染めるし、ナイトライフもエンジョイできるからね(笑)。来週もしばらく日本にいるんだ。
Q:日本には昨日着いたとのことだけど、どこか東京で出かけた?
K:夜の観光に出かけたよ(笑)。昼の東京には興味ナシ(笑)。それは冗談で、ホテルのまわりでちょっとショッピングをしたんだ。繁華街には行ってないよ。午後はジムで調整してたんだ。夜に備えてね(笑)。
Q:昨日の夜はどこに行ったの?
K:それはヒミツ(笑)。
L:イタリア料理を食べにいってたんだよ(笑)。素晴らしいイタリア料理店だった! それから、六本木のレキシントン・クイーンというディスコに行ったよ。ここはF1ドライバーがたくさん行くところなんだ。
Q:日本食は食べた?
L:昨日の夜はイタリアンだったしなぁ。
K:お箸が使えないんだよ。あれはすごくフクザツ(笑)!
Q:何か食べたい日本食はある?
K:うーん…特にないかなぁ。世界中のものを食べるけどね。お寿司かな?
L:お寿司って日本食だっけ(笑)? お寿司はぜひ食べてみたいけど、僕は海外に行った時は、かならず最初にイタリアンを食べて体調を調えるんだ。お寿司を試すとしたら来週の火曜日くらいかな(笑)。
Q:レッドブルという飲み物は日本では買うことができないけど、あれは美味しいの?
K:うん。大好きだよ! 毎日水みたいにガブガブ飲めるもんじゃないけど、たくさん走って疲れたな〜…って時にはパッと目が開くし、力がみなぎるんだ。
L:美味しいよ。他のものとミックスして飲んでも美味しいんだ。昨日の夜、街を歩いてる人たちを見たんだけど、みんな顔が疲れきってるんだよ! 全然楽しそうじゃないんだ。だから日本の人たちも夜、遊びに行く前に飲めればいいのになぁって思ったんだ。
K:そうそう! 確かに!
Q:2人はとても仲がいいと聞くけど?
(え〜!? …と舌打ちするクリエン。場内爆笑)
Q:実際のところは?
(そ〜っとクリエンのヒザに手を置くリウッツィ。場内またも爆笑)
K:お互い知りあって4年になるし、レッドブル・ジュニアチーム以来ずっと一緒なんだ。もちろんF1ではライバルだけど、プライベートではとても仲がいいんだ。イギリスでは同じアパートに住んでるんだよ。
Q:初めて会った時のお互いの印象は?
K:僕が幼稚園の時だったな(笑)。
L:そう。クリエンが幼稚園児で、僕が大学生の時だった(笑)。
K:5年くらい前だっけ? 僕がフォーミュラ・ルノーに上がった時に、リウッツィはもうF3で走ってたんだ。リウッツィは僕より上のカテゴリーで走ってたんだ。
L:そうそう! クリエンが僕のマシンを磨いてくれてたんだよな(笑)!
K:僕がメカニックの手伝いをして、彼のマシンを整備してあげたんだよ。で、翌日、レースで彼のマシンは壊れちゃったんだ。自分の整備のせいでね(笑)!