ホンダのBAR株式100%取得、そして11番目の新チームへのエンジン供給予定の発表など、衝撃的な内容の発表がなされた今日のホンダ記者会見。これで去就が大いにクローズアップされることになった佐藤琢磨だが、その11番目のチームからのオファーは「選択肢のひとつに過ぎない」と語った。
琢磨は、今日発表があった新チームからのオファーはブラジルGPの直後に初めて聞いたという。「ブラジルのあと急に出てきた話だったので、今日の記者会見でホンダから発表されたのには正直驚きました。ただ、まだ本当に何も決まっていないんです。自分としては現状、可能性のある残りすべてのF1のシートについて交渉中、あるいはオファーを受けている状況なので、今回の新チームからのオファーは自分が来年のF1グランプリのシートを得るための選択肢がひとつ増えたというだけです。どこのチームにしろ、2006年のF1に自分のシートは絶対にあると思ってます」「これからマネージャーのアンドリュー(−ギルバート・スコット)と相談して、自分にとって何が最良の選択肢なのか、またはその新チームのために何ができるのかということを探っていきたいです」
「その新チームからのオファーは、自分にとっては魅力的?」との質問に「魅力的ですね」と答えた琢磨。「新しいチームで始めるということは、自分の実力で何ができるか、いろいろなことにチャレンジができる。とにかく、先週までの将来が不透明だった時の気分に比べたらすごく楽になったし、モチベーションはグッと上がりましたね!とにかく、鈴鹿と上海でベストを尽くしたいと思います」
「夏休み以降、精神的にも体力的にもキツかった」と今年ここまでの心境を語った琢磨。「望み得る結果にはならなかったけれど、将来に向けて、鈴鹿で今までキツかった分を跳ね返したいですね!」と鈴鹿への意気込みを語った。