ルノーF1チームのボス、フラビオ・ブリアトーレは、モナコGPでのキミ・ライコネンの優勝により同チームにかかるプレッシャーがさらに増すようなことはないと語っている。同チームは、成功のためにできる限りの全てのことをすでに行っているからだという。
入賞圏内でのポジションを保つためのバトルでフェルナンド・アロンソとジャンカルロ・フィジケラがそれぞれ敗れたわけだが、ブリアトーレは、それでもこの週末に前向きな局面はあると言い、アロンソが少なくともチャンピオンシップに加点し、また両ドライバーがレースを完走したことを挙げた。
「このようなレースを分析する唯一の方法は物事を冷静に見ることだ」と述べるブリアトーレ。
「ネガティブな側面としては、ライバル達が今日の午後、我々よりもいい仕事をしたことであり、なぜ我々の車のタイヤにあんなひどい問題が起きたのか理解する必要があるということだ。しかし、前向きな側面としては、まったくポイントを得られずに終わったかもしれない状況の中、それでも我々は5ポイントを獲得した。フィジコはタイヤがさらに悪かったため何もできなかったが、フェルナンドは4位フィニッシュという驚異的な仕事をしてくれた」
「このパフォーマンスにより我々がプレッシャーの下に置かれることはない。プレッシャーは前からあったし、F1には付き物だ。シーズンは長いし、ポイントテーブルのトップのポジションを維持するために我々がやらなければならないハードワークも承知の上だ」
アロンソの5ポイントのおかげで、ライコネンの今季2度目の優勝から受ける痛手は最小限で済んだ。タイトルレースでのライコネンとの差は5ポイント縮められるにとどまったのだ。アロンソはタイヤがたれてしまうまでは2位も可能な位置にいたのだが、しかし、ウイリアムズBMWの2台に抜かれて結局4位に落ちてしまった。その後のアロンソは最後の2〜3ラップあまり、背後につながる4台を抑えなければならなかったのだが、なんとかゴールまでポジションを維持した。
「僕にとっては本当にタフなレースだった」と認めるアロンソ。
「レースのスタート時にはタイヤをいたわろうとしていたので、ライコネンに先を行かれてもそれほど心配していなかった。しかし、最後の20ラップでは状況は本当に難しくなっていた。ウイリアムズ勢を抑え続けるためにできることは全てした。だがリアタイヤの状態がどうしようもなくなって彼らを抑えきれなくなった。彼らの方がシケインでブレーキングを遅らせられたんだ」